パラスポーツ詩集

彼の姿を見る者は素直に思う　どんなに困難に思える事でも　自分もチャレンジしていこうと。「少年の真っ直ぐ前に伸びた左腕が　アーチェリーの弓をがっちり支えている　そして弦を引き絞るのは口　この姿勢で　五十メートルも先にある　直径八十センチの的の真ん中に　矢を次々に命中させていく」（「片腕のチャレンジャー」より）。障がいをもつ人たちのスポーツが帯びる熱情とその姿をめぐる感興を謳いあげた32篇。