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西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」

西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」

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商品説明
幕末期、兄隆盛・大久保利通のもと尊攘派志士として活躍した従道。20代半ばで欧州視察後、台湾出兵で派遣軍トップとして平定する。西南戦争では反乱軍指導者の兄に背を向け、陸軍卿代理として国家建設を優先。隆盛自刃後、謹慎するが天皇に請われ復帰。海相を長期に務め、日清戦争時には陸海相兼務するなど軍事的指導者、さらに元老として政府の中枢を担った。死するまで首相待望論があったが、賊将の弟と固辞し続けた志士の生涯。
目次
■本書の目次■

まえがき――「大西郷」と「小西郷」


第1章 幼少期から陸軍官僚への道程

1 茶坊主から志士へ 貧窮のなかで

2 欧州視察、陸軍官僚へ 新知識への期待

3 征韓論政変 なぜ隆盛に従わなかったか

4 台湾出兵 派遣軍トップ暴走の真意


第2章 西南戦争と兄・隆盛の死

1 不満と蹶起、近代日本最大の内戦へ

2 西南戦争下の陸軍卿代理 弾薬確保と不平士族警戒

3 終戦後の謹慎 イタリア在勤命令と大久保利通暗殺

4 文部・農商務行政の時代


第3章 日本海軍建設と日清戦争

1 陸軍将官から初代海相就任 海軍の整備と増強

2 日清戦争の戦争指導体制

3 戦時下の任務 秩序維持のために

4 戦後の海軍拡張と宮中関係


第4章 政治家としての軌跡 宰相待望論と兄の「罪」

1 「元勲級指導者」八人の一人 度重なる入閣

2 国民協会の結成へ 体制内組織の中心

3 離脱と海相復帰 天皇の嫌悪

4 内相時代の内地雑居 反キリスト教対策


第5章 晩年と私生活

1 首相への推薦と幻の組閣

2 民間の社会改良運動へ 板垣退助との協同

3 隆盛の復権、妻子たちとの日々


終 章 「道」に従って

1 病と死のなかの喜び 甥の授爵

2 評価と遺産 兄を背負い続けた人生


あとがき
参考文献
西郷従道略年譜
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