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東ユーラシア全史

東ユーラシア全史

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商品説明
広大なユーラシア大陸は中央の乾燥地帯を境に生態環境が二分される。
日本列島を含む東側では古来、遊牧・農耕・海洋の諸文明が興亡。
シルクロードほか陸海の路を介して多彩な物産、また宗教・文化が東西を往来した。
ソグド商人やペルシア・アラビア商人の活躍、モンゴル帝国の隆盛と解体、明の鄭和の南海遠征、大航海時代の展開から、欧米列強の極東進出、アジア・太平洋戦争まで――。

交易をキーワードに壮大な歴史をたどる。
目次
はじめに

序章 風の中の歴史

1 ユーラシアを吹き抜ける風
梅棹忠夫の「文明の生態史観」/文明のクライマックス/夏雨気候と冬雨気候の転換点/ユーラシアの東西境界線/乾燥地帯はなぜ生じるか/ユーラシア大陸に吹く風/川勝平太の「文明の海洋史観」/モンスーンはなぜ生まれるのか/モンスーンと山脈/東・西ユーラシアの生態環境の差異/氷河がもたらした東・西ユーラシアの差異

2 新たな歴史観
歴史観の世界史/歴史観の日本史/人類と交易/交易の類型/東・西ユーラシア間の交易/東・西ユーラシア間で交錯するモノとイミとヒト

第一章 偏西風アジアでの文明の形成――先史時代から紀元四世紀

1 偏西風アジアの遊牧騎馬文明
ユーラシア大陸に広がる現生人類/中緯度乾燥帯の地勢と植生/シベリア高原からもたらされる降雨/東・西ユーラシアを結ぶ交易路/「草原の路」を経由する農作物と青銅器/狩猟騎馬文化の形成/東ユーラシア遊牧騎馬民「匈奴」/匈奴の社会構造/匈奴の指導者「単于」/遊牧騎馬民勢力の拡大パターン

2 偏西風アジアの農耕文明
農牧交錯地帯の文明/農牧交錯地帯の景観/異民族との緊張関係/胡服騎射/秦・漢と匈奴/仏教の伝播と交易/「東夷」の世界

第二章 モンスーンアジアでの文明の形成――先史時代から紀元五世紀

1 モンスーン陸域アジアでの交易
稲作の起源と伝播/青銅器文化の広がり/タカラガイが運ばれた路/カウリーロード/中原から観たモンスーン陸域アジア/紀元前千年紀の陸域アジア/秦の影響/交易国家としての南越国/張騫の西域探検

2 モンスーン海域アジアでの交易
アラビア湾沿岸の航路探索/海域の古代交易ルート/モンスーンの海を渡った船/サンスクリット・コスモポリタン/インド亜大陸から延びる海上ルート/漢地から延びる交易ルート/港市国家間の関係――盤盤と扶南/主体的インド化――林邑/法顕がたどった路

第三章 広域交易圏の形成――四世紀から八世紀

1 偏西風アジアでのキャラバン交易
草原での諸勢力の興亡/北魏の成立/北魏から隋・唐へ/突厥の勃興と突厥文字/ソグド商人とキャラバン交易/玄奘の旅/オアシスの路をたどるキャラバン交易/偏西風アジア勢力図の激変/マンチュリアでの渤海国の成立/渤海国をめぐる交易/新羅人ネットワーク

2 モンスーンアジアにおける港市国家連合
マラッカ海峡ルートの形成/港市国家の連合体/港市国家連合を巡った高僧/義浄が観察した記録/雲南の王国/日本列島の位置づけ

第四章 一体化する北と南の交易圏――九世紀から一二世紀

1 北東アジアの新興勢力
キタイと沙陀族/契丹か遼か/ウイグル帝国と吐蕃王国の衰亡/宋朝の成立/●淵の盟(●=さんずいに「亶」)/慶暦の和約/新興勢力ジュシェン/ジュシェンの自立/和議と銀・絹織物

2 モンスーン海域アジアの新興勢力
ジャワの王国/ボロブドゥール寺院/シャイレーンドラ王国の海洋進出/ペルシア・アラビア出身の海商/海域アジアと宋朝/ジャンク船の登場/林邑から占城へ/「三仏斉」を名乗る諸勢力/東からの参入者/日宋交易の立役者/早すぎた経済革命

第五章 ユーラシア通商圏の形成――一三世紀

1 新生遊牧帝国の形成
気候温暖化と草原/『元朝秘史』が伝えるテムジンの生い立ち/『集史』に描かれたチンギス・カン/十三翼の戦い/アイルを単位とする遊牧/ミンガンと軍事組織/カトンとオルド/拡大する帝国/気前のいいカアン/御用商人オルトクと通行証パイザ

2 モンゴル帝国とモンスーンアジア
クビライの雲南攻略/ウリヤンカダイがたどった路/クビライによる大元ウルス創建/モンスーン陸域アジアの動向/大元ウルスと海商/クビライの海域アジア遠征/モンゴル帝国と朝鮮半島・日本列島/モンゴル帝国と海域アジア/モンゴルの平和

第六章 通商圏の変調と再編――一四世紀から一六世紀

1 陸域アジア――カアンを継ぐ者
モンゴル帝国の解体/遊牧騎馬民の通念/オイラトの勃興/正統カアン位の行方/アルタン・カアンと明朝/チベット仏教の新旧宗派/チベット仏教ゲルク派とモンゴル社会

2 海域アジア――海禁・朝貢・密貿易
陸から海へ/漢地での明朝の成立/明朝と朝鮮/明朝と日本/明朝と海域アジア/鄭和が海に出るまで/鄭和の七回の南海遠征/鄭和の遠征とムスリム/ポルトガルの海洋進出/ポルトガル海上帝国の実態/スペインのフィリピン進出/銀経済の復活と密貿易/「倭寇」の頭目/日本への鉄砲伝来/海禁政策の緩和と日本商人の通商

第七章 信仰、戦争、そして通商――一七世紀から一九世紀前半

1 偏西風アジア――割拠する諸勢力
銀と十字架/キリスト教と日本/宗教と通商/戦争と殉教/壬辰戦争と戦後処理/島津氏による琉球侵略/マンチュリアの新興勢力/アイシンからダイチン・グルンへ/清朝とモンゴル・チベット/清朝とジュンガルの対立/ロシアの進出と清朝/漢地の人口急増

2 モンスーンアジア――新たな参入者
オランダ東インド会社/海の軍閥/日本の「鎖国」と清朝の遷界令/オランダ東インド会社のジャワ島支配/漢地から海域アジアへの移民/奢侈品から贅沢品・嗜好品へ

第八章 欧米列強の極東アジア進出――一九世紀

1 ロシアの極東進出
主権国家という理念の東漸/ロシアの毛皮交易/ロシアと日本の接触/ロシア・日本交渉の変化

2 イギリスの極東進出
ナポレオン戦争と日本/東インド会社によるアヘン・茶葉交易/アヘン商人ジャーディン/ギュツラフとジャーディン/モリソン号事件とギュツラフ/ジャーディンとアヘン戦争プラン/アヘン戦争と南京条約

3 自由貿易と地政学
自由貿易論とスコットランド/多角的交易と為替決済/アヘン戦争後のロシア・イギリスの対日外交/アメリカ艦隊の日本遠征/グレート・ゲームと日本/咸臨丸と福沢諭吉

終章 環球の中の日本――二〇世紀

環球の完成/日清戦争と「万国公法」/朝鮮半島とマンチュリアの利権/世界大戦としての日露戦争/偏西風アジアの動向/アメリカのアジア・太平洋への進出/国際条約体制と日本/世界大恐慌と東ユーラシア/満州事変から日中戦争へ/日本の南進と大東亜共栄圏/「大東亜共栄圏」の理念と現実

おわりに
東・西ユーラシアと交易/東ユーラシア交易史概観/グローブか「環球」か/東ユーラシアの中の日本

あとがき
主要参考文献
図版出典
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