「自転車では辿り着けない場所のことを知りたかった」
三宅香帆、唯一の自伝的エッセイ!
小さい頃、「本で見かけた言葉」に抱いた鮮烈な憧れ。閉塞感とブックオフとインターネットに彩られた地元・高知での日々、大学時代に京都という不思議な場所がくれた「ぬるい肯定感」。風景も人も変わっていくなかで、好きなものを手放さないこと、本や漫画だけが変わらずそばにいてくれたこと……いつも、読むと、思い出す。自分の大切なことを。新世代のスターとなった文芸評論家、唯一の自伝的エッセイ!
解説 夢見る力……東畑開人(臨床心理士)
「本書は青春記である。三宅香帆が「三宅香帆」になるまでを描いた前日譚である。だから、そこにはキラキラした怪力だけではなく、苦くて、重たい彼女がほのめかされている。その上で、この本の最後の一文に、三宅香帆が「三宅香帆」になった瞬間が残されている。それでも夢を見るのだと彼女は誓っている」(本書解説より)