愛する老ネコの緊急事態に備え(何か起きたらアプリでタクシーを呼びたい)あの携帯ぎらいの群さんが、ついに重すぎる腰をあげてスマホを購入‼
しかし、携帯ショップで初っ端からパスワードを何度も設定させられ、小さすぎる文字盤から震える手でなんとか文字を入力するも、えらく時間がかかるという格闘ぶり……。
親切な店員さんに支えられて初日はなんとか乗り切ったものの、これから先、どうやって付き合っていくーー?
レストランで一緒に食事をしている家族が、それぞれスマホに見入っている光景を横目に見つつ、「スマホを使って便利になればいいが、没頭するのはイヤ」という著者が、スマホ社会に一石を投じる鋭く愉快なエッセイ。
初日から大苦戦した群さんが、数年経った今の心境を綴った「文庫版あとがき――マルハラ派にモノ申す!」にも大注目。ついつい吹き出してしまう面白さです!