人の心がわからぬ“冷害王子”とあだ名され、王位を簒奪されたデ
ィートリヒ。公開処刑で首を刎ねられた次の瞬間、なぜか自分が生
きていることに気づく。死に戻った先は、婚約者マルグリットと出
会った日。かつてどんなにつれなくしても、決して自分を裏切らず
寄り添ってくれた乙女。死んで初めて気づいたマルグリットの自分
への深い想いの数々。第二の人生では君をきっと幸せにする――!
陰謀渦巻く王宮で裏切りと支配の数々に傷つけられ、“冷害”と
呼ばれるほど冷え切った王子の心が解けてゆく。第二の人生で再び
逢いまみえた愛しいマルグリットを、ディートリヒは今度こそ命を
かけて幸せにすると誓い、その日から彼女を溺愛しつくすことに。
マルグリットは婚約者としてディートリヒの暮らす王宮に移り住む
ことになるが、王宮は魑魅魍魎蠢く伏魔殿で、幸せばかりの日々とは
いかない。第一王妃による度を越えた妃教育や、立場をわきまえな
い無礼な家庭教師の態度、第二王子オスカーからの嫌がらせ…血が
繋がっていようと、臣下であろうと信じ切ることはできない。そ
んな中、開催されることとなったふたりの婚約の宴も、もちろん祝
福だけで終わるはずもなく…?