序論 歴史学におけるジェンダー主流化をめざして
第Ⅰ部 歴史とジェンダー
第1章 ジェンダー史学の論点
1-1 概説① 歴史を読み直す視点としてのジェンダー
1-2 論点① 家父長制とジェンダー
1-3 論点② アジアの家父長制
1-4 論点③ 人口変動と歴史
1-5 論点④ 身体をどう読むか?
1-6 論点⑤ 男性性(マスキュリニティ)の歴史
1-7 論点⑥ フェミニズムが変える先史時代
1-8 論点⑦ 歴史のなかのセクシュアル・マイノリティーズ
1-9 論点⑧ 科学史とジェンダード・イノベーション
1-10 論点⑨ 気候変動とジェンダー
1-11 特論① SDGsとジェンダー平等――21世紀の課題
第Ⅱ部 諸地域の歴史的特質
第2章 各地域における文明の形成
2-1 概説② 古代文明とジェンダー
2-2 ヒンドゥー教の社会とカースト秩序
2-3 古代中国――父系社会の形成
2-4 東南アジア社会の多様なジェンダー秩序
2-5 南北アメリカ――古代文明~近代中南米
2-6 特論② 仏教における女性
第3章 西アジアと地中海世界
3-1 概説③ 古代地中海世界とジェンダー
3-2 古代オリエント社会のジェンダー秩序
3-3 ホモソーシャルな市民社会としてのポリス
3-4 ポリス社会と家――アテナイとスパルタ
3-5 西洋古代における東方世界の表象と現実
3-6 古代ローマの共和政と家父長制
3-7 ローマ市民の生活と家
3-8 特論③ 古代オリエントにおけるジェンダー──性別役割規範の内と外
第4章 東アジア世界の形成と発展
4-1 概説④ 東アジア世界のジェンダー秩序
4-2 中国貴族制社会の女性の活躍
4-3 朝鮮半島(三国~高麗時代)――農耕社会における強い母権
4-4 古代日本――男女未分化社会の女性リーダー
4-5 宋代の社会――儒教的ジェンダー規範の浸透のはじまり
4-6 特論④ 外戚と宦官
第5章 キリスト教世界の形成とイスラーム教の成立
5-1 概説⑤ キリスト教世界の形成とイスラーム教の成立
5-2 ゲルマン社会からフランク王国へ
5-3 ビザンツ帝国とジェンダー
5-4 特論⑤ イスラーム文化と女性たち
第Ⅲ部 諸地域の交流と再編
第6章 移動と交流
6-1 概説⑥ 移動と交流
6-2 東西交流ネットワークの形成
6-3 シルクロードのジェンダー秩序――ソグド人の女性
6-4 モンゴル帝国の皇后とチンギス家の婚姻戦略
6-5 大航海時代――海を渡る男性と女性
6-6 食・薬の伝来と変化――アメリカからヨーロッパへ
6-7 大西洋奴隷貿易のなかのジェンダー
6-8 特論⑥ 東南アジアにおける人身取引とジェンダー
第7章 イスラーム世界の形成と発展
7-1 概説⑦ 中世イスラーム社会のジェンダー秩序
7-2 中世イスラーム社会と家父長制
7-3 イスラーム化の諸相――アフリカと東南アジア
7-4 特論⑦ 初期イスラーム社会のセクシュアル・マイノリティ
第8章 ヨーロッパ世界の形成と発展
8-1 概説⑧ キリスト教ヨーロッパ社会の成立とジェンダー
8-2 カトリック教会と教会婚姻法
8-3 封建制と貴族社会
8-4 中世ヨーロッパの農村と都市
8-5 百年戦争とジャンヌ・ダルク
8-6 中世ヨーロッパの女性知識人と大学
8-7 中世ヨーロッパの医学校・修道院
8-8 特論⑧ キリスト教とセクシュアリティ
第9章 アジア諸地域の帝国
9-1 概説⑨ アジア諸文明のジェンダー秩序
9-2 明清中国のジェンダー秩序
9-3 後期帝政期中国の文化
9-4 朝鮮王朝時代の文化――朱子学と男女有別
9-5 オスマン帝国のジェンダー秩序
9-6 東南アジアの諸国・諸地域の性別分業
9-7 インド中世・近世社会の諸相
9-8 特論⑨ 纏足と辮髪
第 10章 近世ヨーロッパ社会の動向
10-1 概説⑩ ヨーロッパの拡大・危機とジェンダー
10-2 ルネサンス芸術と女性――描かれた女/描く女
10-3 宗教改革とセクシュアリティ管理の強化
10-4 魔女迫害と魔女裁判
10-5 エリザベス神話
10-6 絶対王政とその時代――宮廷社会と民衆文化
10-7 特論⑩ 男女の身体をめぐる言説 ――性差はどのように解釈されたか
第11章 ヨーロッパ主権国家体制の成立
11-1 概説⑪ 「啓蒙の世紀」と公私二元モデルの形成
11-2 啓蒙専制主義と民衆啓蒙
11-3 啓蒙思想と公論の形成――性別役割規範の成立
11-4 特論⑪ 科学革命とジェンダー
第Ⅳ部 諸地域の結合・変容1 近代化と私たち
第12章 市民社会の形成・環大西洋革命
12-1 概説⑫ 市民の世紀とジェンダー秩序
12-2 アメリカ独立革命とジェンダー
12-3 フランス人権宣言と「女権宣言」
12-4 近代市民法のジェンダー・バイアス
12-5 奴隷制に抵抗する黒人女性――ブラジルの記憶と歴史
12-6 明治維新のジェンダー構造
12-7 慈善活動・福祉活動
12-8 48年革命とジェンダー
12-9 工業化と労働のジェンダー化
12-10 階級とジェンダー――労働者大衆の生活と家族
12-11 社会主義・共産主義思想と女性解放
12-12 セクシュアリティと近代
12-13 特論⑫ 近代市民家族の形成
第13章 欧米国民国家の成立と発展
13-1 概説⑬ 近代国民国家とジェンダー
13-2 軍隊とジェンダー
13-3 教育制度とジェンダー
13-4 近代オリンピックとジェンダー
13-5 フロンティアの拡大
13-6 南北戦争と奴隷解放――黒人女性への二重差別
13-7 ヴィクトリア女王の時代
13-8 女性の職業と社会進出
13-9 フェミニズムの第一の波
13-10 女性参政権運動の時代
13-11 男性優位の科学への挑戦――女医の誕生
13-12 特論⑬ ファッションとジェンダー
第14章 帝国主義とアジア・アフリカの民族運動
14-1 概説⑭ アジア・アフリカの社会変動と女性の地位
14-2 近代インドにおける社会改革と民族運動
14-3 オスマン帝国の衰退と女性の地位論争
14-4 清末の社会変化と女性解放思想の登場
14-5 東南アジア民族運動とジェンダー
14-6 植民地化に対するアフリカの抵抗運動
14-7 帝国主義時代を生きた女性たち
14-8 特論⑭ 「伝統文化」の表象としてのサティー(寡婦殉死)
第Ⅴ部 諸地域の結合・変容2 国際秩序の変化や大衆化と私たち
第15章 第一次世界大戦と世界の変容
15-1 概説⑮ 世界大戦の時代
15-2 総力戦とジェンダー
15-3 ロシア革命と女性
15-4 大衆政治化・バックラッシュ・参政権獲得
15-5 産児制限運動の展開と優生学
15-6 中国の新文化運動と新しい社会秩序の模索
15-7 トルコ近代化改革と女性解放
15-8 朝鮮の植民地化――「新女性」から「慰安婦」まで
15-9 特論⑮ 「新しい女」・モダンガールと消費文化
第16章 第二次世界大戦と戦後世界の出発
16-1 概説⑯ 第二次世界大戦と戦後世界の出発
16-2 大日本帝国の戦争とジェンダー
16-3 革命と戦争のなかの中国女性
16-4 ナチズムとジェンダー
16-5 戦争・占領とセクシュアリティ
16-6 インド独立と女性
16-7 社会主義中国のジェンダー変革
16-8 アフリカの独立とジェンダー
16-9 特論⑯ 戦後改革と「占領」経験
第Ⅵ部 地球世界の課題 グローバル化と私たち
第17章 冷戦と第三世界
17-1 概説⑰ 冷戦体制とジェンダー
17-2 変化するジェンダー政策――韓国軍事独裁の女性抑圧と両性平等への闘い
17-3 ベトナム戦争のなかの女性たち
17-4 日本の高度成長とウーマン・リブ
17-5 ジェンダー平等に向けた国連の取り組み
17-6 フェミニズムの第二の波
17-7 特論⑰ 映画とジェンダー
第18章 現代の世界
18-1 概説⑱ ジェンダー主流化への道
18-2 性の自由と家族の多様化
18-3 改革開放政策下の中国
18-4 変化する台湾社会のジェンダー秩序
18-5 ソ連・東欧の社会主義体制の崩壊とジェンダー
18-6 ドイツ統一の光と影
18-7 アフリカの平和構築に活躍する女性
18-8 LGBTQ+運動の発展と同性婚法制化
18-9 現代イスラーム社会とジェンダー
18-10 グローバル化とジェンダー
18-11 BLM運動とインターセクショナリティ
18-12 インド・フェミニズムの新潮流―ダリト・フェミニズムを中心に
18-13 特論⑱ 現代科学とジェンダー