2001年に制定された「文化芸術振興基本法」は、2017年の改正により「振興」の2文字が消え、「文化芸術基本法」となりました。
かつて、アートはあくまで「振興」されるべき対象でした。文化や芸術は、放っておけば消えてしまうかもしれない、弱くて貴いものという前提があったのです。しかし法改正により、この構図は大きく更新されました。アートは単に保護されるものではなく、社会のさまざまな領域と結びつき、社会を支えるものとして位置づけられるようになったのです。
一方で、「アートにかかわる仕事に就きたい」と考える人にとって、どのような選択肢があるのかは分かりにくいのが現状です。「アートの仕事」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは、作品をつくるアーティストや、美術館で働く学芸員でしょう。しかし、アートが社会に届くまでには、実は想像以上に多くの仕事が介在しています。
本書は、そんな「アートの仕事」を紹介する実践的な「仕事地図」として、多様な職種や現場のリアルをお伝えします。
アートにかかわりたい人、自分らしい働き方を模索する人におすすめしたい一冊です。