天文学の発展に重要な役割を果たした望遠鏡や施設,史跡,文献などは「天文遺産」と呼ばれます。本書では国立天文台副台長や国際天文学連合副会長などを歴任した渡部潤一博士の協力を得て,日本天文学会が認定した事物・史跡を含む約20件の近代の天文遺産を選び,それらの歴史的意義を古今の豊富な写真とともに紹介します。世界の最先端を走る現代日本の天文学の礎がどのようにして築かれたのか,文明開化の明治初期から戦後復興を果たした昭和中期に至る激動の時代に活躍した天文学者たちの歩みをたどることができる一冊。好評いただいた別冊日経サイエンス245『天文遺産』の続編です。