跡継ぎを産めば離婚という、愛なき約束。
私の恋心はもう咲きかけているのに……。
18歳で両親を相次いで失い、生活に困っていたカレンは、
大人に見えるよう背伸びした外見で住み込みの仕事に応募した。
仕事の内容は皆目わからず、面接でもなぜか説明されない。
数日後、面接官が見知らぬ男性を連れて自宅を訪ねてきた。
そのいかにも尊大な男性こそ、広告を出した実業家シェーンで、
カレンを見るなり「君のような小娘には無理だ」と一蹴した。
彼女が食い下がると、シェーンは衝撃の仕事内容を告げた。
求めているのは、跡継ぎを産んだら即離婚する“妻”だというのだ!
諦めかけたカレンだったが、不運にも自宅が全焼して路頭に迷い、
意を決した――いずれ必ず捨てられる妻の役を志願するしかない、と。
本書は1982年にサンリオ社より刊行された『そのときの花嫁』を新訳改題した作品で、紙書籍限定の再版です。ヒーローのあずかり知らぬところで、屋敷の陰険なメイド長から使用人としてこき使われてしまう若きヒロイン。そんな彼女の年の差ロマンスの行方は?