もう恋はしないと決めた心に、
あなたが春を連れてきた――。
19歳で結婚した夫とのつらい日々は、カレンの心に深い傷を残した。
夫亡きあと、彼女は幼い娘だけを愛し、恋を遠ざけて生きてきた。
やがて娘が学校に上がり、カレンはタイピストとして働き始める。
そこで出会ったのが、ハンサムで優しい社長マット・ルーカスだった。
有能で思いやり深い彼のまなざしに、凍っていた心がかすかに揺れる。
けれどデートに誘われても、カレンにはその想いを信じられない。
彼が私を本気で愛してくれるはずがない――そう思い、仕事まで辞めた。
ところが娘とマットの甥が同級生だったことから、思わぬ再会が訪れる。
しかもカレン母娘は、彼とともに豪華なリゾートで休暇を過ごすことに。
春めく日差しのなか、閉ざした心は彼の優しさにほどけ始めて……。
愛に傷つき、長い間心を閉ざしてきたカレンの前に、春の日差しのように優しいマットが現れます。幼い娘や家族に見守られながら、もう一度誰かを愛する勇気を取り戻せるのでしょうか? 凍えた心に愛のぬくもりと輝きをもたらす、1982年の珠玉作です。