白い結婚のまま3年――
幼な妻の別れの言葉に、夫の情熱が目を覚ます。
エミリーは18歳のとき、遺言に従って伯爵ラファエレと結婚した。
21歳になるまでの便宜上の結婚――そう言い聞かされてきたけれど、
幼いころから憧れていた彼の妻になれたことが、ほんとうは嬉しかった。
けれど後見人でもある彼は、初夜でさえ彼女に触れようとしない。
その一方で愛人たちとの噂は絶えず、エミリーの恋心は傷つくばかり。
3年後、ついに耐えきれなくなり、婚姻を無効にしてほしいと告げた。
するとラファエレは、思いがけないほど激しく怒り、
エミリーに熱を秘めた瞳で囁いた。
「離婚する前に、結婚の歓びを教えてあげよう」
3年間指一本さえ触れなかった夫が、なぜ今、私を求めるの――?
抱かれても、きっと何も感じない――妻として愛されなかった悲しみから心を閉ざしたヒロイン。けれど、3年間眠っていた名ばかりの夫の情熱は、別れを告げた瞬間、突然激しく燃え上がり……? サラ・クレイヴンが描く、切なく官能的な白い結婚の行方。