「誰からこんなことを習った? 君はまだ子供だと思ってたのに!」
幼いころから、ヘレンの世界にはいつもヒースがいた。
3歳で両親を亡くした彼女を引き取り、14年間育ててくれた人。
優しく、ときに厳しい後見人をいつしか愛するようになった。
でも1年ほど前から、ヒースはなぜかよそよそしくなった。
17歳になったヘレンは、もう守られるだけの子供ではないのに。
一方ヒースは、今なお彼女をおてんば娘としか見ておらず、
淑女らしくさせようと、家庭教師を雇うとまで言いだした。
どうすれば、彼の目に一人の女性として映ることができるの?
いつしか胸に芽生えた恋は、行き場をなくして揺れていた――。