耐えきれず逃げ出した。
愛する夫の子を宿して――。
名門の当主デュアルテは、家政婦のエミリーの想い人。
突然彼から求婚され、エミリーは夢見心地で花嫁となった。
だが本邸に移った彼女を待っていたのは、
屋敷中に飾られた前妻の肖像画と、前妻の母親の憎しみ。
愛する人の妻になれたのに、孤独ばかりが募っていく。
そしてある日、彼から身に覚えのない不貞まで疑われてしまう。
信じてほしかった――ほかの誰でもない、愛する夫にだけは。
心を引き裂かれたエミリーは、ついにイギリスへ逃げ帰った。
その身にデュアルテの子を宿していると、彼に告げないまま。