本書は,病理学の巨人アッカーマンが著した幻の名著『A Philosophy of Practice of Surgical Pathology:Dermatopathology as Model(皮膚病理学を範型とする診断病理学の実践哲学)』を読み解く一冊である。 疾患の分類や診断基準の解説を目的とするのではなく,「正確な診断」に至るまでの観察・思考・判断のあり方そのものに目を向ける。 原著には組織写真は掲載されていないが,本書では各章の論点に即した病理組織像を随所に提示し,思索の内容を視覚的にも理解できる構成とした。 皮膚病理を通して語られる「診断とは何か」という問いを,対話形式で丁寧にたどっていく。