著者は過去20年以上、テレビ番組の司会者、ポッドキャストのホスト、文筆家として、多くのさまざまな地域や時代を訪れてきた。本書は長年の探究心と情報収集の産物であり、息の合った「ヒストリーヒット」のチームの協働製作としてまとめたものである。長年の番組制作のなかで、感銘を受けたトピックを皆で出し合い、戦争や革命、並はずれて奇矯な存在である人類が過去に行なった隅々の細部を拾い集めた。そこには狂気の沙汰もあれば、誇らしい栄光もあり、痛ましい事件もあれば、とんでもない愚行もある。全ては真実だ。
本書は、自由気ままに、どこからでも読める超絶仰天小話が満載である。聞いたこともない奇談、怪人物、歴代物の一覧、数字の比較データなど、古今東西の驚嘆ショートヒストリーと、イラスト120点で、世界史の面白さを「歴史の小片」と「細部」から楽しめる斬新な構成になっている。読者は、途方もない世界史の海の中から、歴史の重要な本質と人間の本性の一端を垣間見るに違いない。
本書で取り扱われるテーマは多彩である。日本では、サメに襲われた世界最古の犠牲者が縄文時代の遺跡から見つかったこと、南蛮貿易、サムライの時代、石山本願寺の長期包囲戦、ルバング島の小野田少尉など。世界的に面白いのは、さまざまな暗殺、幽霊譚、魔女、デマ、果ては政治家の愛称や偉人たちの大判断ミス、失態、さまざまな名言集、アル中政治家、死に様、怪物、トイレ糞尿譚まで、教科書では全く触れられないものが多い。類書にはない役立つ一覧なども楽しめ、歴史の視点の面白さを堪能できる。
まさに世界史はテーマで楽しむのだ。