裁判官から見た 伝わる・伝わらない 刑事弁護
  • 発売日:2026/10/23
  • 出版社:学陽書房
  • ISBN:9784313512139

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裁判官から見た 伝わる・伝わらない 刑事弁護

裁判官から見た 伝わる・伝わらない 刑事弁護

通常価格 3,630 円(税込)
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商品説明
定年退官まで務めた元裁判官・現弁護士による、刑事弁護の指南!

「準備してきたことが裁判官に響いていない気がする」
「弁護に力を入れているのに、成果が上がった実感を持てない」

もしかしたら、工夫しているつもりでも、裁判官には伝わっていないからかもしれません。
裁判官は、同じ情報を与えられても、その影響は、情報の与えられ方、タイミング等で違うからです。

本書では、無罪を争う事件・量刑を争う事件など、
様々な刑事裁判を担当した著者の経験に基づき、刑事弁護の心得を解説。

起案・公判前整理手続・法廷対応・尋問・情状弁護・控訴審などの各場面を取り上げ
裁判官に「伝わる弁護」と「伝わらない弁護」を比較します。
目次
7/23現在。変更の可能性あり

第1章 書面

1 見出しと目次は、弁護人の思考の縮図である
〔伝わらない弁護〕 見出しと目次を「読み手」のためにつける
〔伝わる弁護〕   見出しと目次を「書き手」のためにつける

2 ズバリと書いて、裁判官をワクワクさせる
〔伝わらない弁護〕 論点になりそうなところを広く触れる
〔伝わる弁護〕   多めに書くのは有害と考え、本論で勝負する

3 書面は、理由のわかりやすさこそ命
〔伝わらない弁護〕 結論が明確になっている
〔伝わる弁護〕   結論だけでなく、理由も明確になっている

4 「論述が伸びていない印象」を抱かせない
〔伝わらない弁護〕 強調したい箇所を繰り返す
〔伝わる弁護〕   重複部分がない

5 最終弁論は、弁護活動の集大成である
〔伝わらない弁護〕 これまでの審理をまとめ、主張の正当性を論じる
〔伝わる弁護〕   裁判官も気づいていない、新しい視点を投げかける

6 視点の転換をして、弁論要旨を書く
〔伝わらない弁護〕 被告人の立場で考える
〔伝わる弁護〕   被害者や目撃者の立場になって考える
  
7 検察官の主張を潰す反論と、自分の主張を混ぜない
〔伝わらない弁護〕 被害者供述を被告人供述で弾劾する
〔伝わる弁護〕   被害者供述と被告人供述を個別に検討した上で、信用性を比較する


第2章 公判前整理手続

1 公判前整理手続に付すと、どんな弁護活動が可能かを示す
〔伝わらない弁護〕 公判前整理手続の「必要性」を訴える
〔伝わる弁護〕   被告人にとっての「重要性」と進行に配慮する「柔軟性」を訴える

2 弁護人のための制度を有効活用する
〔伝わらない弁護〕 裁判所が進行し、弁護人が従う
〔伝わる弁護〕   弁護人が提案し、裁判所が受け入れる


第3章 法廷対応

1 パンチ力のある主張を、コンパクトな時間で
〔伝わらない弁護〕 主張したいことを時間を使って言い尽くす
〔伝わる弁護〕   一つの事柄の主張を20分未満に収める
  
2 裁判官は、弁護人の受け答えも見ている
〔伝わらない弁護〕 後で矛盾が生じないように言い切らない
〔伝わる弁護〕   方針を決め、必要なことを言い、撤回するときは謝罪する

3 被告人への接し方に、弁護人のスタンスが表れる
〔伝わらない弁護〕 裁判官や検察官と目が合う
〔伝わる弁護〕   被告人と目が合う


第4章 尋問

1 供述者や裁判官(裁判員)を置いていかない
〔伝わらない弁護〕 弁護活動にとっての重要性の順番で聞く
〔伝わる弁護〕   事実関係を整理して、時系列に沿って聞く
  
2 「見て」「聞いて」わかる裁判を目指す
〔伝わらない弁護〕 声の大きさや調子を工夫して聞かせる
〔伝わる弁護〕   図面やホワイトボードを用いて視覚化する

3 探索的な反対尋問は危険である
〔伝わらない弁護〕 ボロを出させようと手広く質問する
〔伝わる弁護〕   余計なことは聞かない

4 調書を基に矛盾を探す
〔伝わらない弁護〕 「調書の内容」を念入りに調べる
〔伝わる弁護〕   事件当日の天気等「調書に書かれていない内容」を調べる

5 供述調書の物語性を意識する
〔伝わらない弁護〕 調書の心理描写に共感する
〔伝わる弁護〕   調書の心理描写を疑う

6 敵性証人から供述を引き出す
〔伝わらない弁護〕 敵性証人がスムーズに答えていたらさらに突っ込む
〔伝わる弁護〕   敵性証人がスムーズに答えていたら退く

7 事前に供述者の弱点を見つけた反対尋問はチャンス
〔伝わらない弁護〕 証人が不自然な供述をする度に指摘する
〔伝わる弁護〕   証人に言わせるだけ言わせ、最後にどんでん返しを狙う

8 終わり方を工夫し、裁判官に印象を残す
〔伝わらない弁護〕 聞きたいことをすべて聞く
〔伝わる弁護〕   聞きたいことをすべて聞かず、裁判官の補充尋問を誘発する


第5章 情状弁護

1 「有罪」でも弁護を工夫すること自体から満足感を得る
〔伝わらない弁護〕  近い未来の「判決」を意識する
〔伝わる弁護〕    遠い未来の「再犯可能性」を意識する

2 被告人には反省のきっかけを与える
〔伝わらない弁護〕 被告人に道義的な価値観を与え、反省させる
〔伝わる弁護〕   被告人に犯罪の原因と裁判後のことを考えさせ、反省させる

3 法廷で語らせて、被告人の心に刻む
〔伝わらない弁護〕 有利な事実を弁護人が全て聞く
〔伝わる弁護〕   有利な事実を被告人自身に語らせる

4 情状弁護ではコーディネーターの役割を担う
〔伝わらない弁護〕 情状証人に、親族を呼ぶ
〔伝わる弁護〕   情状証人に、親族・病院関係者・ケアマネージャーを呼ぶ

5 累犯者には応援団が必要
〔伝わらない弁護〕 親族や友人の意向を尊重する
〔伝わる弁護〕   被告人の更生ために親族や友人に粘り強く依頼する


第6章 控訴審

1 一審判決を読むときは一字もおろそかにしない
〔伝わらない弁護〕 弁護人として一審判決の「納得できない部分」を指摘する
〔伝わる弁護〕   被告人に不満を聞いた上で、一審判決の「裁判官の偏見」を指摘する

2 控訴趣意書では一審と同じ戦い方はしない
〔伝わらない弁護〕 一審の弁論要旨の内容から論ずる
〔伝わる弁護〕   一審判決の中から論ずる

3 事実取調べ請求では「これはよく考えないと」と思わせる
〔伝わらない弁護〕 弁護人請求で事実の取調べを目指す
〔伝わる弁護〕   職権採用でも事実のと取調べを目指す

4 控訴趣意書を合議の俎上に乗せる
〔伝わらない弁護〕 期日のギリギリまで控訴趣意書を練る
〔伝わる弁護〕   裁判体へのインパクトを考え、合議の前に控訴趣意書を提出する


第7章 心構え

1 「共に審理をしている」実感が湧く裁判を目指す
〔伝わらない弁護〕 裁判の勝敗にこだわる
〔伝わる弁護〕   裁判官・検察官と共働し、全員で手段を尽くす
  
2 良い法廷では、量刑相場の結論にならない
〔伝わらない弁護〕 「一人の人間」として法廷で感情を出す
〔伝わる弁護〕   「プロの弁護人」として法廷で感情を出す
  
3 被告人から感謝されることは勲章である
〔伝わらない弁護〕 手錠を掛けられる被告人をそっとしておく
〔伝わる弁護〕   手錠を掛けられる被告人に近寄っていく
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