◇目次-----------------------
【はじめに】
【第1部 タロットの現在形】
《第一章 タロットとは何なのか?》
「古代カルタ」としてのタロット/タロット・カードの枚数と構成/一般的なタロット占いの方法
《第二章 小アルカナのシンボリズム》
トランプ、スート、コート・カード/「万物の根源」としてのタロットのスート/スートのヴァリエーション/コート・カードの解釈論/コート・カードの枚数のヴァリエーション
《第三章 大アルカナという鏡》
大アルカナの絵柄の謎/ユングとタロット、そしてフルーズ・ジャーニー/ニューエイジ・ムーヴメントのさなかで/ニューサイエンス、トランスパーソナル心理学、そして東洋へ/神智学から、魔女術、さらにティモシー・リアリーまで/セラピー、瞑想のツールとしてのタロット/「水瓶座時代」のタロットたち
【第2部 タロットの歴史】
《第一章 タロット占いの歴史》
ジプシーとタロット占い/タロット占いのはじまり/プレイング・カード占いの最初の記憶/カード占いの起源の彼方/カード占いを作った男/プレイボーイ・カサノヴァが語る彼の十三歳の愛人によるカード占い/一七八一年、タロット新世紀の夜明け/もしもロゼッタ・ストーンの解読がもうすこし早かったら……/エジプト化されたタロット・カード/タロットのエジプト起源説とフリーメーソン/M.le C.de M.***なる人物が語る、エジプト人のタロット占いの方法/食い違う二つのタロット古代エジプト起源説/「タロット=古代エジプト説」のアイデアはどこから来たのか?/「イリュミニスム」の時代/『ヘルメス文書』に基づく宇宙創生のプロセスとタロット/タロット占いのオリジネーターは、サン・ジェルマンの弟子だったのか?/史上初の占い用タロット・パックとは/バスチーユ陥落のさなかで/政治家はやはり占い師を雇っている!?/最も有名な占い師は、いかにしてもっとも有名になったか?/やはり占いに演出は必要か/占いの取締りと、透視術の黄金時代/なぜ占い師は女性が多いのか?/十九世紀、パリ最高の占い師の素顔/「トートの書の解釈会」のメンバーたちのその後/第三次産業としての占い
《第二章 オカルト・タロットの歴史》
1.パリ 1850-1930
オカルティズムとは?/フランスでのオカルティズムの復興者/稀代のオカルティストの若き日々/社会主義と神秘思想の入り混じったもの/革命家はいかにしてオカルティストになったのか?/「高等魔術」としてのタロットと「低俗魔術」としてのタロット/カバラとは何か?/イエスズ会士アタナシス・キルヒャーが与えたタロットへの影響とは/カバラ、カバラ、カバラ……/いったいユダヤなのか、エジプトなのか/科学と宗教のあいだを満たす〈星幽光〉/高等魔術、メスメリズム、ロマン主義、そして精神分析学/占い師だらけのパリ/念入りに書かれた嘘/占星術に奉仕するタロット/新プラトン主義者イアンブリコスはそんなことを言っていないのに……/〈書かれたもの〉としての「伝説」/世界を支配する「見えざる霊的導師」/イニシエーション結社と象徴派/蘇る薔薇十字運動/十九世紀最大のオカルティストが果たせなかった未刊のプロジェクトとは?/悪魔の寺院と魔術抗争/コズミック・ホイール/数の秘教的意味を解き明かす「神智学的減算」と「神智的加算」/ついに登場したタロットの大統一理論なのだが、そもそも算数の計算が……/複雑さへの異常な愛情/十七世紀の薔薇十字団が所有していた、すべてのことが書かれている一冊の書物/エジプシャン・タロットVSエジプシャン・タロット/最後の一人
2.ロンドン 1886-1947
古代エジプト説の衝撃は海を渡ったのか/イギリス薔薇十字教会とタロット/オカルティストにも仕事は必要である/イギリスでのオカルト・タロットのプロト・タイプ/タロットを勉強するなら黄金の夜明け団/秘密の属性/微妙な数合わせ/偉大な「高等魔術」の書には、著者による意図的な嘘が混ざっていた!?/サイファーMS 秘密から謎へ/凄まじき霊界通信/クロウリー登場/偽黄金の夜明け団/秘密の暴露とオカルト・タロットの大衆化のはじまり/タロット界で最も有名になった人/ついに登場するロングセラー・タロット/世紀のヒット商品を出したのに、借金に苦労した画家/二十世紀初頭に起こったタロット・カードの革命/タロットを占いに使うなんてどうでもいい/グノーシス主義者にとってのタロット/古典的オカルト・タロットの終焉/占星術化されていくタロット/ポスト・ニュートン的なタロット理論/ビートルズのお気に入りの魔術師
3.ロサンジェルス 1911-1970
ヘルメティック兄弟団とタロット/黄金の夜明け団の残響と深層心理学への接近/ゲームの終わり/ロサンジェルスの秘教的結社とタロット/オカルト・コマーシャリズム/タロットという開かれたテクスト/タロット・リーダーすべての母/まるで「マーフィーの法則」のようになってしまったタロット/オカルト・タロットはヨーロッパ中を駆け巡ったのか?
《第三章 タロット・カードの歴史》
神が憎悪するタロットのゲーム/トライアンフのカード/十五世紀ミラノ公のタロット・カード/ヴィスコンティ家とスフォルッア家/現存する最古のタロット・パックは?/タロットの絵を描いた画家は誰なのか?/十五世紀の様々な手描きのタロット・カード/タロット・カードの起源の検証/十五世紀のタロット・カードの使用法/トリック・テイキング/プレイング・カード・パラダイム/もしやオカルティストたちの直観は当たっていたのか/少し遅かったフィレンツェ・アカデミー/タロット・カードの絵の主題は、聖杯伝説をもとにしているのか?/ミッシング・カードの謎/手描きのタロットVS印刷されたタロット/トランプ・カードの本来の枚数とは?/ペトラルカとトライアンフの行列/フランスでの初期のゲーム用タロット・カード/マルセイユのタロットの起源/数が違えば意味も変わる/トランプ・カードの順番のヴァリエーション/ミラノからフランス、そしてヨーロッパ各地へ/フェラーラにおけるタロットの伝説の衰退/現在までに引き継がれているボローニャのタロットの伝説/まとめ/それでもタロットは宇宙人からのメッセージだと……
【第3部 タロットの図像学】
《第一章 タロットの図像解釈における若干の方法論について》
ユング心理学というパラダイム/擬人像とアトリビュート/ジャンバッティスタ・スジオの詩
《第二章 カードの絵の謎を解く》
1.ペテン師:最も弱いトランプカード/カーニバル王/手品もしくはさいころ賭博/ギャンブラーからの嫌われ者 2.女帝:確かに妊婦のように見えなくもないが 3.女教皇:実在しない女教皇/伝説の女教皇/異端者マンフレッダ/エジプトの女神イシス、あるいは古代の女予言者シビュラ/愛に囚われた女教皇 4.皇帝:神聖ローマ皇帝 5.教皇:ゲームの中の「教皇」 6.愛:翼のついた少年は天使ではない/クピド―の目隠しの意味/同じ「愛」という言葉でもこれだけ違う 7.正義:一つだけ失われた枢要徳 8.凱旋車:天上へと向かう翼の生えた二頭の馬/戦勝の凱旋 9.剛毅:寓意画としての「剛毅」/画家の勘違い?/実は男とライオンは闘っていない 10.運命の車輪:運命の女神フォルトゥーナ/回転する車輪 11.老人:砂時計からランプへ/時の翁/土星の星の下で 12.裏切り者:謎の「吊るされた男」は、聖なる殉教者なのか?/立ち上がる「吊るされた男」/逆さ吊りにされた裏切り者 13.死:「死」のカードは『死の舞踏』を描いたものではない/「死神」は目隠しを外したのか?/わたしが終わりである 14.節制:水で葡萄酒を薄めること 15.悪魔:実はタロットの「悪魔」は怖くない? 16.火:バベルの塔/「悪魔の家」か「神の家」か? 17.星:「星」のカードは「希望」を意味してはいなかった 18.月:壊れた弓を持つディアナ 19.太陽:太陽をつかまえる? 20.天使:最後の審判 21.世界:「永遠」の勝利/「世界」のカードの踊る女性は、実は男性だった/男女両性具有説/裸の女性の正体/運命の女神の勝利 22.愚者:愚行の寓意
【おわりに タロットの未来、あるいは未来のタロット】