この世界はいったい何でできているのでしょうか。これは、人類が大昔から取り組んできた大きな謎です。私たちの身体から道端の石に至るまで、身のまわりのあらゆる物質は「原子」という微小な粒子で構成されています。では一体、その原子自体は何からできているのでしょうか。
原子をさらに細かく分割していくと、やがてそれ以上分けることのできない「究極の粒子」に行きつきます。この分割不可能な最小の粒こそが「素粒子」です。素粒子はあらゆる物質をつくり上げているだけでなく、この宇宙のさまざまな現象を引きおこす「力」の起源でもあります。古代から人類は世界の最小単位を探求してきました。そして現在、この宇宙をつくりあげる17種類の素粒子が発見され、宇宙の根本的なしくみを解明する研究が進められています。
本書では素粒子の基礎をはじめ、自然界を支配する「四つの力」のしくみや、この宇宙の成り立ちについて、科学的な視点でわかりやすく解説しています。また万物の理論として期待される「超ひも理論」や、謎の物質「ダークマター」に関する最先端研究についても紹介します。この宇宙の根源に迫る素粒子物理学の世界をお楽しみください。