本書は、衝撃工学の基礎から応用までを体系的に学ぼうとする大学学部高学年・大学院生ならびに関連分野の研究者・技術者を対象に、「衝撃工学フォーラム」(日本材料学会衝撃部門委員会主催)での講演内容をもとに、テーマ別に再構成し、「基礎編」と「応用編」の二部構成で体系的にまとめた解説書である。
基礎編(第1章~第6章)では、衝撃現象の理解に不可欠な理論と評価手法を中心に、波動伝播理論、衝撃試験法、材料の構成式、動的破壊力学パラメータの評価法、構造要素の動的応答解析などについて詳述している。
応用編(第7章~第11章)では、実際の工学的課題に焦点を当て、鉄筋コンクリートはりの衝撃強度評価、接着継手の衝撃特性、衝撃超高圧による物質合成、数値解析手法とその適用例などを具体的に解説している。
本書は、衝撃工学に関わる主要なテーマを幅広く網羅しており、基礎から応用まで一貫して理解できる構成となっている。また、2020年には韓国語版が大韓土木学会出版社より翻訳出版されるなど、国際的にも評価を得ている。巻末には、応力波伝播、衝撃破壊、材料の動的挙動、衝撃解析コード、ホプキンソン棒法に関する国内外の主要参考図書を整理して収録しており、発展的学習にも活用できる。