〈猫〉の社会学
  • 発売日:2023/02/21
  • 出版社:勁草書房
  • ISBN:9784326654406

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〈猫〉の社会学

〈猫〉の社会学

通常価格 3,520 円(税込)
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商品説明
〈猫〉は精霊である。人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか?社会学的「猫」の書。

猫という存在は、なぜこれほどまでに人びとの関心をひくのだろう? 招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…近世から現代に至るまで、〈猫〉は人間社会の外部からその営みを相対化する媒介であった。本書は江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまで、〈猫イメージ〉を紐解きつつ、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。
目次

 1 〈猫〉は精霊である
 2 本書の構成

第一章 〈猫〉の誕生
 1 はじめに
 2 カワイイ猫前史
 3 平安期における猫
 4 禅宗と猫
 5 怪しい猫
 6 なぜ江戸期に猫は庶民化したか──公共財化した猫

第二章 江戸の〈猫〉──消費社会と〈猫〉のメディア化
 1 はじめに──都市における人間と動物の共生
 2 江戸開府と猫たち
 3 メディア化する〈猫〉
 4 メディア産業の発展と猫ブーム──浮世絵の展開
 5 〈猫〉への想いと猫塚
 6 遊女たちと猫たちのもう一つの顔
 7 おわりに

第三章 養蚕神としての〈猫〉──農村部の発展と〈子ども〉の誕生
 1 在村技術の発展──養蚕神としての猫
 2 生糸生産の発展
 3 「子どもの誕生」と猫
 4 子どもの教育
 5 おわりに

第四章 招き猫の流行
 1 はじめに
 2 「招き猫」の誕生
 3 招き猫と稲荷狐
 4 なぜ江戸期に狐は猫に化けたか──脱宗教化と社会不安
 5 招き猫の登場と社会の変化
 6 おわりに

第五章 化け猫の襲来
 1 はじめに
 2 踊る化け猫たち──戸塚踊場の猫伝説
 3 記録された化け猫説話
 4 歌舞伎の中の猫
 5 猫のクロスメディア戦略
 6 化け猫と「猫じゃ猫じゃ」
 7 化け猫騒動の物語構造──化け猫と招き猫
 8 人間が猫に化けたのか、猫が人間に化けたのか
 9 猫絵の社会背景
 10 集団的流行と「世直し」願望
 11 化け猫=招き猫と「世直し」願望
 12 おわりに

第六章 〈猫〉伝説と動物信仰──猫の迷宮
 1 はじめに
 2 稲荷は狐なのか?──猫-狐-蛇の三者関係
 3 猫説話と始原神話
 4 おわりに──〈猫〉ブームを巡る風説は古い起源をもっていた

第七章 都市における猫伝説の場所性
 1 猫の聖地
 2 浅草寺今戸周辺の〈場所〉を検証する
 3 豪徳寺招き猫の〈場所〉を探検する
 4 自性院周辺を探索する
 5 有馬猫騒動の〈場所〉を探索する
 6 東京の〈猫聖地〉の意味すること
 7 まだそこにある謎──なぜ猫は「ネコ」なのか、なぜ「ネコ」は「タマ」なのか?

第八章 〈猫聖地〉の〈地政学〉的考察──山の道と海の道そして根の国
 1 はじめに
 2 阿武隈川に沿って
 3 〈猫聖地〉と養蚕業
 4 塩の道と川の道
 5 猫の道と地方権力──古墳と山城
 6 おわりに──〈猫聖地〉と古代権力

第九章 猫ヶ岳と根の国、猫島とニライカナイ
 1 石神と蛇/狐/猫
 2 「根の国」への眼差し
 3 猫島と海の道
 4 〈猫島〉の謎
 5 沖縄と猫の神
 6 おわりに──埋め込まれた過去と現在

第十章 近代日本と〈猫〉
 1 猫とともに準備された日本の「近代」
 2 養蚕から繊維産業へ
 3 文化輸出と猫
 4 近代化の過程に現れる猫たち──日本と欧米の葛藤
 5 再び現れた「化け猫」──映画の時代に
 6 その後の〈猫〉たち

結 び

あとがき
挿図出典
参考文献
索  引
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