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商品説明
20世紀初頭のゲットー、若い黒人の女たちは自由に生きたいと抗った。生きることそのものを芸術とする、親密で奔放な彼女たちの物語

どうやって生きればいい?──みだらでわがまま、不逞で犯罪的、「問題」とされた彼女たちは、支配されることを拒み、うつくしいものに焦がれ、もうひとつの世界を夢見て生きのびようとした。アーカイヴの限界から照らし出す、名もなき奔放なものたちのうつくしい生の実験。全米批評家協会賞受賞、ブラック・フェミニズムの傑作。
【原著】Saidiya Hartman, Wayward Lives, Beautiful Experiments, 2019, published by W.W.Norton & Company (USA)and Serpent's Tail(UK).
目次
方法論についてのノート
登場人物/舞台

第Ⅰ部 シティの道はずれの道をゆく彼女

スラムのおそろしい、うつくしさ
とるに足らぬ存在
好まれざる女
奴隷制と自由の親密な歴史
家事全般のためのマニュアル
奔放なものたちのアトラス
必要と欲求のクロニクル
やわらかな愛の瞬間、未来は可能に思えた

第Ⅱ部 ブラックベルトの性的地理

一九〇〇年 テンダーロイン 西四十一丁目二四一番地
一九〇九年 西六十一丁目六〇一番地 黒人の新居留地、あるいはリトル・アフリカのマリンディ
ミスタ・ビューティー、元黒人女性の自伝、オスカー・ミショーが配役することのなかった映画のシーンからの抜粋 ハーレム 一九二〇年代
家族アルバム、流れた未来―幻滅した妻は芸術家になる、七番街一八九〇番地

第Ⅲ部 うつくしい実験

短調の革命
奔放――可能性についての短い記述
暴徒のように集合した黒人の若い女たちのアナーキー
エヴァ・パーキンスのとらわれた生
ライオット、リフレイン
自由愛について講義する社会主義者
コーラスのうつくしさ
コーラスが道を開く

謝辞

解説――奔放な生を言祝いで[ハーン小路恭子]
訳者あとがき[榎本 空]

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