技術標準における特許権の行使

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技術標準における特許権の行使
  • 発売日:2026/03/31
  • 出版社:弘文堂
  • ISBN:9784335315855

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技術標準における特許権の行使

技術標準における特許権の行使

通常価格 5,500 円(税込)
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  • 発売日:2026/03/31
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商品説明
標準必須特許をめぐる最前線

 IoTやAIの普及で製品やサービスがネットワークで結びつく今日、標準必須特許(SEP)をめぐる国際紛争が激化しています。本書は、そこで展開される極めて複雑な法的論点を、特許法・競争法・ライセンス契約法の交錯点から分析。とりわけ、〈標準設定機関(SSO)と必須特許権者間の単独行為ないし契約にすぎないFRAND宣言により、なぜ特許法、競争法、ライセンス契約法の諸原則が大きく修正されているのか〉という難問について、イギリスやドイツ、アメリカにおける当分野の重要判決をその背景にあるビジネスモデルも踏まえつつ比較法的に検討することで、解明を目指します。
目次
第1部 標準およびSEPの基礎的考察
第2部 SEPの権利行使(差止請求、損害賠償請求、ライセンス契約)
第3部 ライセンス契約の相手方――最終製品業者(OEM)か部品業者(S)か
第4部 権利行使からFRAND額ライセンス交渉へ
第5部 結論と展望――歴史的意義、法政策・規範的判断と3法の変容

【詳細目次】
第1部 標準およびSEPの基礎的考察
 第1章 問題の所在
  第1節 本研究の目的
  第2節 標準形成から権利行使までの過程
  第3節 さまざまなビジネスモデル(SEP保有者の行為)
  第4節 FRAND宣言されたSEP行使はなぜ制限されるのか―わが国の議論
  第5節 SEPの技術的寄与の分析
  第6節 欧米の法政策の基本的相違
  第7節 コンセンサス標準の機能と沿革―事実上の標準との相違
  第8節 SEPの事例の特色(通信規格・ソフトウェア・半導体チップのビジネスモデル)
  第9節 なぜFRAND宣言が過剰なのか(over-declaration)
  第10節 考察の順序
 第2章 競争法の視点
  第1節 アメリカ
  第2節 欧州  
  第3節 競争法違反行為と市場での弊害―4つの法律構成
  第4節 行為の諸類型
 第3章 特許権侵害の救済と契約法
  第1節 アメリカ法
  第2節 欧州
 第4章 わが国の権利濫用論の具体化
  第1節 権利濫用論とeBay最判
  第2節 わが国の独占禁止法
  第3節 権利濫用論の具体化
  第4節 損害賠償請求
 第5章 競争法および特許の権利濫用における位置づけ
  第1節 標準の機能
  第2節 競争法からの問題の定式化
  第3節 〔iPhone〕大合議判決の意義づけ
  第4節 他の行為類型
 第6章 小括
第2部 SEPの権利行使(差止請求、損害賠償請求、ライセンス契約)
 第1章 問題の所在
  第1節 IoT関連発明での利害対立
  第2節 Unwired Planet判決を取り上げる意義
  第3節 UP判決が示唆する問題提起
  第4節 論述の順序
 第2章 比較法―独英、EU、アメリカ
  第1節 UP判決
  第2節 ドイツ判例法―Sisvel BGH判決
  第3節 Huawei CJEU判決への回帰
  第4節 アメリカ法
 第3章 UP判決が提起した諸課題
  第1節 特許法・ライセンスと、競争法の市場画定の相違
  第2節 欧州の市場支配的地位の濫用―Motorola違反決定(2014)
  第3節 排除行為規制から搾取行為規制へ
  第4節 ライセンス・損害賠償請求(ex anteかex postか)
  第5節 グローバルライセンスと属地主義
 第4章 PAEの実態と規制
  第1節 緒論
  第2節 eBay最判
  第3節 PAEの類型と実態
  第4節 ドイツ法改正
  第5節 小括
 第5章 IoT関連発明
  第1節 諸論
  第2節 特許法の視点
  第3節 競争法の視点
 第6章 小括
第3部 ライセンス契約の相手方――最終製品業者(OEM)か部品業者(S)か
 第1章 問題の再設定
  第1節 ライセンスの相手方
  第2節 具体的問題状況
  第3節 欧米の上級審判決の問題点と類型化の必要性
  第4節 考察手法
  第5節 第3部の構成
  第6節 問題の再設定―License to all vs Access for all
 第2章 FTC v. Qualcomm(アメリカ)
  第1節 事案
  第2節 一審
  第3節 控訴審
  第4節 控訴審判決への批判
 第3章 欧州の裁判例
  第1節 UP最判、Sisvel BGH判決
  第2節 Huawei CJEU判決の特色とその射程
  第3節 willingness(Huawei CJEU判決)の根拠―裁判例と批判
 第4章 競争法からの分析
  第1節 諸論
  第2節 FTC v. Qualcomm判決の競争法からの分析(弊害の仕組み)
  第3節 Patent Privateer
  第4節 特許プール
  第5節 ライセンス交渉団体(LNG)、防衛的パテントプール
 第5章 契約法からの分析
  第1節 第三者のためにする契約
  第2節 FRAND義務の承継
  第3節 学会、標準化団体の知財ポリシー
  第4節 ETSI IPR Policy
 第6章 特許法からの分析
  第1節 特許の開示
  第2節 上流の特許権の効力と損害賠償の制限
  第3節 サプライチェーンにおける部品の消尽と完成品特許の関係
 第7章 規範的・政策判断―集団的イノベーション
 第8章 小括
第4部 権利行使からFRAND額ライセンス交渉へ
 第1章 問題の所在
  第1節 緒論
  第2節 SEPに関する欧州委員会の規則案
 第2章 ドイツ法―Sisvel判決後の Voice Age
  第1節 緒論
  第2節 Voice Age高裁判決とEU委員会のamicus curiae
 第3章 UPCドイツ支部
  第1節 UPCでどのように審理すべきか
  第2節 統一特許裁判所(UPC)の裁判例
 第4章 差止請求からライセンス交渉の仲裁へ
  第1節 緒論
  第2節 欧州の学説―第三者のためにする契約、仲裁
  第3節 調停・仲裁
 第5章 イギリス法―暫定ライセンス宣言判決
  第1節 基本的枠組み
  第2節 イギリスの裁判例
  第3節 UPC、ドイツ裁判所の反論
 第6章 小括
第5部 結論と展望――歴史的意義、法政策・規範的判断と3法の変容
 第1章 要約
  第1節 SEPの基礎的考察(第1部)
  第2節 不実施のPAEによるSEPの権利行使(第2部)
  第3節 サプライチェーンにおけるSEPの権利行使(第3部)
  第4節 権利行使からFRAND額ライセンス交渉へ(第4部)
 第2章 比較法、特許法・競争法・契約法の視点
  第1節 3法からみる理由
  第2節 比較法
  第3節 特許法の変容
  第4節 競争法の変容
  第5節 ライセンス契約法の変容
  第6節 FRAND宣言でなぜ特許権の行使が制限されるのか
 第3章 本研究の4つの意義
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