2021年度からスタートした新たな教育カリキュラムに対応!
現代の高齢社会では、高齢であっても元気に社会参加し、暮らしに余裕がある人がいる一方で、経済面や健康面などで困難を抱える人もおり、高齢期の格差が広がっています。また、三世代で暮らす世帯は減り、高齢期において単身や夫婦のみの世帯形態が過半数を占めるなど、家族の変容が進んでいます。こうした変化は、介護や認知症への対応、暮らしの支え合いにおいて、新たな解決策を必要としているといえるでしょう。その一方で、年齢に縛られずに生きるというエイジレス社会の考え方や、異なる世代が支え合う世代間関係の大切さも注目されています。社会福祉士という専門職には、こうした変化のただ中にある高齢社会を理解し、地域社会のなかで福祉と医療をつなぎ、地域に根差した包括的な仕組みを整えて、人びとの生活を支えていくことが求められているといえます。
本書は、社会福祉士を目指す人のために、高齢者福祉について解説した、弘文堂の新・社会福祉士シリーズ第13巻『高齢者福祉』の第2版です。初版の刊行から4年がたち、社会や制度の変化に対応した改定を行うとともに、いくつかの章において新たな執筆者による新たな視点からの課題把握、解説を行いました。高齢者福祉に関する制度・政策だけでなく、高齢者の生活や環境、地域への働きかけなども含めて扱っています。