3Dデータで建設現場を「見える化」
建設業界の課題をDXで解決する
基本操作から活用事例まで
進化した「ホロストラクション」を徹底解説!
建設業界はいま、空前の人手不足により大きな転換点を迎えています。高齢化により熟練者が減りつつあるなか、「3K(きつい・汚い・危険)」というイメージから若い人材も定着しにくい現状があります。現場では人材確保が大きな課題となると同時に、限られた人員でいかに生産性を高めるかが強く求められています。
こうした状況にもかかわらず、建設業界ではいまだ手間と時間を要する業務が多く残っています。例えば、施工管理者は工程・品質・安全・原価管理に加え、膨大な書類作成や手続きを抱えており、現場作業のあとにデスクワークを行うことが常態化しています。
その象徴ともいえるのが、案件ごとに行われる「会議」です。完成イメージを共有するために、現場を再現した模型や大量の図面・資料を用意するなど、大きな手間と時間を要します。加えて、一つの案件には本社や地方拠点、建設現場などさまざまな関係者が携わるため、出席者を一堂に集めるだけでもひと苦労です。
人手不足が深刻化するなか、こうした従来型の仕事の進め方を見直そうと、デジタル技術を活用し、働き方や業務プロセス、さらには仕事のあり方そのものを変えていく「建設DX」が、官民を挙げて進められています。
その建設DXを具体的な形にしたのが、小柳建設が開発した「ホロストラクション」です。MR(複合現実)と3次元データを活用した仮想空間会議ソリューションで、関係者は離れた場所からネットワークを通じて参加でき、同じ3次元データを見ながら完成イメージや施工内容を共有することが可能です。模型や大量の資料をその都度用意する必要もありません。認識のずれや手戻りを減らし、移動や準備にかかる負担を軽減する。ホロストラクションは、単に会議をデジタル化するだけでなく、建設現場の働き方そのものを変えていくソリューションなのです。
ホロストラクションが目指しているのは、業務の効率化だけではありません。デジタルの力によって働く人の負担を減らし、仕事と生活の両面を充実させること。つまり、DXの先にある「ウェルビーイング」まで見据えています。
本書では、ホロストラクションが生まれた思想と開発背景から、主要機能、活用事例、具体的な操作方法までを網羅します。
建設DXによって現場はどう変わるのか。そして、デジタル技術は建設業で働く人々の未来をどう変えていくのか。
建設業界のこれからを考えるための、実践的な一冊です。