「子どもへの関わり方、本当にこれでいいの?」
小児科医として37年。
診察室から見えてきた、すべての子どもに必要な「4つの自立」という視点。
「うちの子、保育園でしょっちゅうトラブルを起こしてしまって……」
「3歳なのにおむつが外れなくて。私の育て方が悪いのでしょうか」
診察室で、こうした悩みを打ち明ける保護者は少なくありません。
子どもの発達というと、言葉の習得の速さや体の動きなど、目に見えて分かりやすい部分にばかり気を取られがちです。しかし、子どもの将来を考えるなら、実はもっと視野を広げて、生活・心・人間関係・社会との関わりまで含めた全体像でとらえなければなりません。
三重県の紀北町で37年にわたり発達外来に携わってきた著者は、子どもの発達を「言語」や「運動」といった断片ではなく、【4つの自立】という軸で立体的にとらえています。
【4つの自立】
・生きるために必要な基盤を築くための 「身辺自立」(食事・着替え・排泄・清潔・睡眠)
・自己を形成し、人格を持った存在になるための 「精神的自立」(乳児期〜思春期以降)
・共同体の一員として役割を果たすための 「社会的自立」(自我の芽生え〜就学後)
・親の手を離れ、社会へ巣立つための 「経済的自立」(お仕事・お金のやり繰り)
これら4つの軸は、子どもの成長に沿って積み上がっていく発達の階段でもあります。本書では、それぞれの自立を促すための具体的な関わり方を、豊富な事例とともに解説します。発達障害の特性を踏まえた声かけから、感覚過敏の子への環境調整、きょうだい児のケア、思春期を越えて成人期医療への引き継ぎまで、発達支援の「全体像」と「具体策」を一冊に収めています。
障害があってもなくても、すべての子に「自立」を──。
小児科医、保育士、幼稚園教諭、教員、保健師、療育関係者、そして日々の子育てに向き合う保護者へ。次の一手を見いだすための一冊です。