「もう歳だから......」と諦めることなく、「人生は、常に今から!」と信じて懸命に生きた有為転変を語り、綴った団塊世代からの遺言書。
「劣等生」を自称する元コピーライターが、父の弁当会社を継いで四半世紀――広島・廿日市を舞台に、著者は言い切る。人生は還暦を過ぎてからこそクライマックスだ、と。地元紙で始めた日曜コラム、七十歳を目前にした作詞家デビュー、ハワイ島コナとの縁を二十五年かけて姉妹都市提携へ結実させた思い、商工会議所会頭としての奮闘、国際トライアスロン大会の創設と終幕、そして自ら仕掛けた「生前葬」と称する出版記念パーティー。パソコンに眠っていた挨拶文・企画書・コラム・詞を集め、虚構を排して再構成した異色のドキュメンタリー私小説。「無謀な挑戦」と「臆病な保守」のあいだで揺れながら、恥も外聞もかなぐり捨てて突き進んだ還暦から喜寿までの行跡を、自嘲とユーモアで綴る。懸命に生きるすべての人へ贈る、帳尻合わせの人生讃歌。