• 発売日:2024/09/11
  • 出版社:幻冬舎
  • ISBN:9784344944985

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なぜ組織の心理的安全性が高まらないのか

なぜ組織の心理的安全性が高まらないのか

通常価格 1,760 円(税込)
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商品説明
本音で言えない環境が生産性を低下させる!

コミュニケーション不全が組織を蝕む。その原因と対策とは?

「心理的安全性」とは、組織行動学の研究者エイミー・エドモンドソンによって1999年に提唱された概念です。これが高い組織は、従業員がほかのメンバーから自分の意見を拒絶されたり否定されたりしないと確信できる、つまり誰に対してでも安心して発言できる状態であるといわれています。自由闊達な意見交換はメンバー間の情報共有をスムーズにし、業務への責任感の醸成にもつながり、組織全体にも好影響をもたらします。
反対に強権的なリーダーシップや風通しの悪い組織体制下では、従業員の「心理的安全性」が下がってしまい、「自分の意見は否定されるのではないか」「自分の考えを述べると笑われるのではないか」といった不安を感じやすく、自由に意見することをためらったり、上司や同僚とのコミュニケーションに不調をきたしたりします。これは、個人のストレスを増大させるだけでなく、離職率の上昇や生産性の低下といった形で組織全体にも悪影響を及ぼします。
こうしたコミュニケーションのずれを解消し、良好な人間関係を構築するために本書の著者が導入したのが「エマジェネティックス(EG)」です。これは、アメリカで開発された脳神経科学と統計学に基づくプロファイリングツールで、100の質問への回答から脳の個性を分析し、行動や思考の特性を数値化します。
著者によれば、EGを用いることで自分と相手の違いを理解し、相手の特性に合わせた伝え方ができるようになります。その結果として、お互いに意見や気持ちを安心して表現できる状態、いわゆる「心理的安全性」が高い組織が自然に形成されるといいます。実際に、アメリカの大手IT企業や全世界で500以上のホテル・リゾートを運営している会社など、世界79カ国の企業でEGが導入され、その効果が実証されています。
本書では、心理的安全性の低下がもたらすデメリットや、それを高めることの重要性を解説しています。また、それを実現するためのツール「EG」の活用例を通して、多様な背景を持つ社員が協力し合える職場づくりの方法を具体的に解説しています。
 組織構築や人材マネジメントを担う企業経営層にとって、必読の1冊です。
目次
はじめに

第1章 高い離職率、低い生産性、伸び悩む部下……
企業が抱える課題のほとんどは“職場の人間関係”が原因
人材不足は喫緊の課題
一生懸命育てても伸びない部下、チームの機能不全で苦悩するリーダー
人間関係が業績を左右する
会社経営課題の原因は「人」にある

第2章 組織の人間関係を円滑にするために――
社員一人ひとりの「心理的安全性」を高めることが不可欠
強い会社になるには「心理的安全性」が鍵
心理的安全性が低い職場には4つの不安が潜んでいる
心理的安全性がチームにもたらす3つのプラス効果
心理的安全性の作り方に関する情報はたくさんあるけれど……
心理的安全性のある職場とは誰もが自由に話したくなる職場
9割超の企業が「コミュニケーション不足による業務の支障」を感じている
「安心」を育むために必要なこと、それは相手に合わせたコミュニケーション
コミュニケーションのずれは、相手と自分の「普通」の違いから起こる
「仕事のできない部下」は本人のせいではない
上司の伝え方が悪いと、能力のある部下も力を発揮できない
自分の普通と相手の普通の違いを知ることが心理的安全性を高める第一歩

第3章 自分と相手の“普通の違い”を知る
コミュニケーションを科学する「エマジェネティックス」
人それぞれ普通は違う
自分と他者はこんなにも違う
事例1 カラオケで歌いたい人、聴いていたい人
事例2 「失敗は糧」と考える人、「失敗したくない」と考える人
事例3 事務作業が得意な人、苦手な人
事例4 理屈を大事にする人、感情を大事にする人
事例5 旅先でいろいろ体験したい人、みんなで一緒に楽しめれば満足な人
脳神経科学から生まれたプロファイル
互いの違いを知るツール「エマジェネティックス」
思考と行動の両面から「強み」を明らかにするためのツール
心理的安全性を高めるために不可欠な「個別の接し方」が可能になる
プロファイルシートを見せ合うことで初対面でも仲良くなれる
EGを意識したコミュニケーションを「日常」にすることが大事
管理職だけが学ぶより職場の全員で学ぶのが効果最大化のポイント
たとえ欲しい言葉とは違っても「思いやり」は伝わる
一度体験すると、なくてはならない「バックミラー」
地域差や国民性による特性の偏りはない
プロファイルは一生もの 22歳以降は基本的に変化しない

第4章 エマジェネティックスプロファイルを活用すれば
心理的安全性が高まり、マネジメントは格段にラクになる
プロファイルに合わせた関わり方で社員が育つ、組織が変わる
スムーズな人材育成
今いる人材の本来もつパフォーマンスを引き出せる
「あの人は敵」「あいつは無能」……職場の誤解が解けて関係が良好になる
メール文へのひと手間の工夫でテレワークが快適になる
新人がスムーズに仕事を覚える、早く職場になじむ
褒め方も一人ひとりに合わせて使い分ける
特性が近過ぎてもエラーが起きることがある
離職率・内定辞退率の改善
大掛かりな改革をしなくても、EGで離職率が下がる
プロファイルが似たメンターを配置し、内定辞退率を下げる
採用にEGを活用する場合の注意点
組織強化
個性×個性で生まれる化学反応 多様性はチームを加速させる!
心理的安全性が高いチームは「これ苦手」と言える
苦手なことを得意な人が代わってあげることができる
弱点を把握し、すれ違いを予見・予防する
リーダーの弱みを補完する右腕がいると、リーダーシップが発揮されやすい
「翻訳する人」がいるとコミュニケーション・エラーが避けられる
EGで理念や経営方針の共有ができ、一枚岩になれる
チームへの自身の貢献が実感できるとエンゲージメントが育つ
会社のブランド力向上
社員のメンタルヘルス向上で健康経営も実現
EGを活用した企画書作りや広告で成功率が上がる
生産性の向上
強みを集めて高い生産性を生み出す、理想的な「WEチーム」
すべての特性を使い成果を上げる“WEアプローチ”
心理的安全性が育てば数字はあとからついてくる

第5章 個性を認め合う文化が企業に根づけば
組織のポテンシャルは無限大になる
EGは特性を見るもので、能力を測るものではない
苦手や嫌いなことも「できる方法やメンタル」があれば乗り越えられる
傷つけたくて話している人はいない コミュニケーションは性善説で考える
相手が分かってくれないとき、相手を責めないで自分の伝え方を省みる
コミュニケーションは質が大事
強力なツールゆえ間違って使うと危険!「分かったつもり」に気をつけて
定期的に学び直すこと、思い出すことが重要
他社の実践事例を自社に落とし込み、「使える知識」を増やす
EGを共通言語にする企業文化が理想
家族・友人との関係にも変化が生まれる
日本はEG先進国 企業導入実績では世界第2位
今も2年ごとにEGはバージョンアップしている
大企業にもっとEGが浸透すれば日本の産業は変わる!
学校で子どもたちがEGを学べる未来を目指して

おわりに
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