がんの「予防」と「治療」に筋トレが効く!
これは、アメリカでの調査研究により導き出された事実です。
まず予防という面においては、「最も活発に運動する人」は「ほとんど運動しない人」に比べると、発症リスクは大幅に低下することがわかっています。「食道がん」では42%減、「肝臓がん」では27%減、「肺がん」では26%減、「子宮体がん」では21%減など、様々ながんにおいて発症リスクが減少しています。
また治療面においても、「週1回以上の筋トレを行なっている」がん患者は、「筋トレを行なっていない」がん患者に比べ、死亡リスクが33%も減少したという調査結果があります。
ですので、次の項目に当てはまる人はぜひ本書を手に取り、筋トレを始めてください。
・がん家系でいつか自分もがんになるのではと心配だ
・生活が不規則で、このままではがんになると不安だ
・がんの宣告を受け、手術、治療を控えている
・がんの手術を終えて、この先の病状が心配だ
・抗がん剤治療中または放射線治療中で副作用に苦しんでいる
・治療がひと段落し、定期的な経過観察に移行している
・この先、がんが再発、転移することが心配だ
紹介している筋トレは、がん患者や高齢者のリハビリテーションに長年携わっている作業療法士でYouTube「フラミンゴの介護予防チャンネル」を主宰している荻野秀一郎氏に考案してもらいました。療養中でも高齢者でも行える筋トレも掲載しているので、自身に合ったものを選び、取り組んでください。