序 章 『歎異抄』の親鸞
1 蓮如の姿勢
2 著者の問題
3 著作の構造
4 教科書的知見の問題点
5 師資相承
第1章 仏法とは何か
1 初転法輪
2 四苦八苦
3 諸行無常から諸法無我へ
4 絶対的自己否定性
5 大乗(マハーヤーナ)の成立
第2章 信の構造
1 仏法の綱格
2 「信心」中心主義
3 例外規定の解釈
4 如来から与えられる信心
5 信心の「場所」としての念仏
第3章 親鸞の境涯
1 十余ヵ国の境を越えて
2 「念仏者親鸞」の誕生
3 承元の法難
4 稲田から京都へ
5 善鸞義絶事件
6 最晩年の親鸞
第4章 悪の思想
1 悪人正機
2 従来の解釈とその問題点
3 親鸞の「悪」の独自性
4 生きて在ることそのものの「悪」
5 排除の構造
6 存在論的絶対悪ゆえの無力
第5章 慈悲の思想
1 明恵の法然批判
2 明恵への反論
3 往相即還相、還相即往相
4 博愛主義的志向性
5 二種回向にまつわる不可避的問題
第6章 宿業と自由
1 問題の所在
2 無碍の一道
3 宿業原因説
4 帰責可能性
5 親鸞の厳格主義
第7章 浄土論
1 唯円の問い
2 親鸞の矛盾?
3 法性法身としての阿弥陀仏
4 絶対の無としての浄土
5 純粋浄化作用としての浄土
終 章 知と無知
1 仏法を無みする人々
2 無知の知
3 「愚」を求めるこころ
4 素朴実在論に抗して
補論1 念仏とは何か
1 何のための念仏か
2 信心と念仏との関係
3 手段化された念仏
4 念仏と「無我」の思想
補論2 三願転入
1 三顧の内容
2 第十八願からの退行
3 転入の完成
あとがき
親鸞年表
参考文献