序章 替え歌へのまなざし
第1部 替え歌のひらく「もうひとつの近代」
第1章 替え歌は人と人とをつなぐ
1 替え歌がノーマルであった世界
2 「替え歌応援歌」の営まれる「現場」――応援歌になった《ワシントン》
3 政治運動の組織化と替え歌――労働歌・革命歌になった《ワシントン》
第2章 戦うキリスト教徒 讃美歌・聖歌と替え歌
1 南北戦争歌の替え歌化――讃美歌のもうひとつの顔
2 讃美歌から俗謡へ――《ジョージア行進曲》の旅路
3 社会鍋と軍歌――救世軍の日本版「替え歌」レパートリー
第2部 訳詞とききなし――「異文化接触」と「替え歌」
第3章 訳詞という「替え歌」 日本人にとっての《第九》のもうひとつの顔
1 「奉祝歌」という名の《第九》――九州帝国大学フィルハーモニー会による「初演」?
2 奉祝歌の圏域――「本歌取り」「歌枕」の残影
3 「原語派」と「訳詞派」の攻防――邦語歌唱運動の背景文化
4 訳詞のもたらす想像力――《ローレライ》と「日本ライン」の虚実
第4章 「ききなし」と「ことばあそび」のひらく世界
1 「空耳アワー」的世界の誘惑――《爺さん酒飲んで》
2 ナンセンスな歌詞の魔力――「ヂンヂロゲの歌」
3 エノケンのナンセンス・ソングを育んだ土壌
第3部 文化観の試金石としてのパロディ
第5章 「パロディ・ブーム」再考
1 「パロディ・ブーム」の到来
2 「替え歌文化」再発見――鶴見俊輔からフォークソングへ
3 「タモリ」の誕生――「危険なパロディスト」を取り巻く文化風土
4 変わりゆくパロディ――椎名誠の怒りとJPC展の変容
第6章 「パロディ裁判」が照らし出した文化観の歪み
1 パロディと著作権――白川=アマノの「パロディ裁判」
2 「パロディ裁判」をめぐる言説の布置――写真界と美術界の温度差の正体
3 パロディの苦境――著作権の再構築に向けて
終章 文化はみんなでつくるもの
あとがき
文献・資料
索引(人名/事項/歌・曲)
巻末表