想いは決して、色あせない
あの世の父から届いた秘伝書、
亡き夫が浮気相手に宛てた文、
鳴らない太鼓に刻まれた俳諧……
口の利けない筆耕師が、文字に込められた心を読み解く。
大好評!人情時代シリーズ第四弾
筆耕師の数馬に、菓子屋の主人伊佐治から筆跡を調べてほしいと依頼が舞い込んだ。二十年前に急逝した先代である父から、菓子の作り方が記された謎の文が届いたという。中身と宛名の手跡が異なり、製法にも妙な点が。文を書いたのは本当に父なのか、差出人は誰で、なぜ今になって送ってきたのか。数馬が探ると、伊佐治が自分宛てに文を出した疑いが浮かび……。