歴史は人物がつくるのか、それとも時代が人物をつくるのか。
ヒトラーからゴルバチョフまで。20世紀ヨーロッパの運命を左右した12人を通して、「個性」と「権力」の謎に迫る。
歴史家イアン・カーショーは、20世紀ヨーロッパに巨大な影響を及ぼした12人の指導者を通して、「権力はどのように生まれ、行使されるのか」という歴史学の根源的な問いに挑む。指導者は時代や社会の力にいかに制約されるのか。なぜ特定の個人が権力を握り、その権力は何によって形づくられるのか。民主主義と権威主義の双方を視野に収めた鋭利な分析は、民主主義が揺らぎ権威主義的指導者が台頭する現代にこそ、いっそう切実な意味を持つ。現代史を理解するための必読書。
レーニン/ムッソリーニ/ヒトラー/スターリン/チャーチル/ド・ゴール/アデナウアー/フランコ/チトー/サッチャー/ゴルバチョフ/コール
◎目次
まえがき
序章 個人と歴史の変化
1 ウラジミール・イリイチ・レーニン◆革命の指導者、ボリシェヴィキ国家の創設者
2 ベニート・ムッソリーニ◆ファシズムの偶像
3 アドルフ・ヒトラー◆戦争と大虐殺の推進者
4 ヨシフ・スターリン◆テロによる圧政の実行者、大祖国戦争の英雄
5 ウィンストン・チャーチル◆第二次世界大戦下のイギリスの英雄
6 シャルル・ド・ゴール◆フランスの栄光を取り戻す
7 コンラート・アデナウアー◆西ドイツの建設
8 フランシスコ・フランコ◆国家主義の戦士
9 ヨシップ・ブロズ・チトー◆社会主義国ユーゴスラヴィアの無冠の王
10 マーガレット・サッチャー◆国家の再生
11 ミハイル・ゴルバチョフ◆ソヴィエト連邦の破壊者、新生ヨーロッパの創造者
12 ヘルムート・コール◆ドイツ統一の宰相、ヨーロッパ統合の原動力
終章 歴史の作り手たち 彼らが生きた時代のなかで
謝辞
解説 二〇世紀ヨーロッパから二一世紀日本への教訓(ブライアン・ウォルシュ)
註
索引