悲しみといのちの時熟
  • 発売日:2025/09/05
  • 出版社:誠信書房
  • ISBN:9784414417173

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悲しみといのちの時熟

悲しみといのちの時熟

通常価格 2,860 円(税込)
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商品説明
前書より11年経ったいま、悲嘆症状に関するDSM・ICDのカテゴリーが新設され、死別・悲嘆の心理学や精神医学もさらに発展してきた。本書では、悲嘆理論の批判的なレビューや新たなモーニングワーク論、悲嘆夢の三人称の事例研究、さらに筆者による二人称の悲嘆臨床事例を開示し、最終章では岡山大学退官時の最終講義を収録。定年直前にがんを発症したことにも触れ、悲しみといのちが熟されていく「時熟」(限られた時間の中で物事が成熟していく過程)の様を、研究者の冷静な目線で追っていく。研究書でありながら魂を揺さぶられる、著者独自の喪失・悲嘆論の集大成。
目次
序 論

第1章 悲嘆心理学の歴史(Ⅰ)──Freudの黎明期から1980年代まで
 1. はじめに
 2.悲嘆心理学の基本用語の混乱
 3.悲嘆心理学の源流──対象喪失と喪の仕事 
 4. 今、どこにいるのか──悲嘆の旅路の里程標
 付記──日本の先駆的な研究と死の啓発運動──昭和の潮流を素描
 コラムⅠ 人生を卒業し、銀河でダンスを踊る

第2章 悲嘆心理学の歴史(Ⅱ)──1990年代の「新しい波」から現在へ
 1. はじめに
 2.続いていく絆
 3. 複眼的な死別対処
 4. 意味の探索と喪失の「物語」の構築
 5.まとめ──悲嘆心理学の展開と位置づけ
 コラムⅡ 「あきらめ」の三態

第3章 Worden著『悲嘆カウンセリング』を読み解く
 1.科学者-実践家としての歩み
 2.喪の課題──対処課題の提起
 3.媒介要因──見立ての枠組み
 4.悲嘆カウンセリングと悲嘆セラピーの違い
 5.「分離の葛藤」とは何か
 6.拗れた悲嘆と「遷延性悲嘆症」
 7.おわりに
 コラムⅢ 「差異」を見るのか、「共通」を見るのか

第4章 津島佑子,悲嘆夢を生きる
 1. 喪失と夢
 2.津島佑子と息子の事故死
 3.悲嘆夢の系列と理解
 4.考察
 コラムⅣ James Barrieの悲しみ──兄弟姉妹の死

第5章 生死の〈あわい〉を生き抜く営み
 1. はじめに
 2.リアリティワークの気づきと提案
 3.「いのちの仕舞い」と生死のワーク
 4.まとめ──〈あわい〉という境界領域
 コラムⅤ 悲しは愛し、恋は孤悲

第6章 〈事例研究〉「喪失コンプレックス」の解消と経験の変貌
 1. 問題と目的
 2.来談経緯と視座、事例概要
 3.心理面接の経過
 4.考察
 コラムⅥ 「いる」とは何か、「いない」とは何か

第7章 〈最終講義〉人生と生きる時間──悲しみの時間学
 1.はじめに──こころの時間
 2.あの日から「止まった時間」
 3.現在から過去に吹き返す時間──過去は変わる
 4.締め切りと生死の時間
 5.『モモ』の時間──時はいのち
 コラムⅦ 流れ星の瞬間──もう一つの『モモ』の時間

あとがき
文献
人名索引
事項索引
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