ネイチャー・ミュージアム(世界で一番美しい図鑑)シリーズの中心的存在、ネイチャーカメラマンの水口博也氏が近年の自身のテーマでもある「馬」にフォーカスし、大地を駆け、佇む世界の馬の美しい姿の写真をまとめた一冊。水口氏は馬の撮影と、その生態や歴史の取材に国内だけでなく世界を旅している。8系統といわれる日本の在来馬はすべて撮影・取材、さらに海外のモンゴル馬、フランスのカマルグ馬、オランダのフリージアン馬、スペインのアンダルシア馬、アメリカのムスタングなども現地で撮影・取材するとともに、研究者との交流も重ねている。
ウマが家畜化されたのは約4000年以上前。以来、18世紀に蒸気機関車が登場するまで長きにわたって、陸上では最も速く効率的な移動・運搬手段として人類の歴史に深く関わってきた。アレキサンドロス大王の帝国やモンゴル帝国の拡大にも、馬の存在が不可欠だった。その後、軍用だけでなく、乗馬や運搬、愛玩を目的にさまざまな品種が生み出されてきた。馬がたどってきた道は、人間の欲望の軌跡でもある。本書では、世界および日本各地の、ときに野生のなかで自由に生きる多様な馬たちの姿を、美しい写真とともに、その生態や文化、歴史を専門家の寄稿とともに紹介する。