はじめに
第1章 フォーカシング指向心理療法の起源
1.フォーカシング
1)フォーカシングとは
2)フェルトセンスについて
3)ジェンドリンの人格変化論
(1)抑圧モデルと内容モデルをめぐって
(2)体験過程
4)暗々裡の体験とリファー
5)フォーカシングのステップ
2.ロジャーズとジェンドリンの体験論
1)ロジャーズにおける体験と自己
2)ロジャーズからジェンドリンへの発展
3)自己一致に関する一考察
(1)20代女性:Aのエピソード
(2)Aの自己概念と体験:不一致をめぐって
(3)Aの不一致から一致へのフォーカシング的変化
3.対話におけるフォーカシングの位置づけ
1)「方法としてのフォーカシング」と「現象としてのフォーカシング」
2)フェルトセンスによる体験的一歩
第2章 フォーカシングにおける傾聴と共感のエッセンス
1.傾聴とクライエントのフェルトセンス
1)フェルトセンスの触知
2)クライエントの語りの理解:体験過程とEXPスケール
3)クライエントの語りに含まれる暗々裡の意味と構造拘束
2.共感とセラピストのフェルトセンス
1)セラピストの腑に落ちる理解:納得
2)追体験
3)共感と尋ねること
3.対話におけるフェルトセンスの機能
1)生きているフェルトセンス
2)フェルトセンスの相互性と「間」
3)対話における交差
4.セラピストの視点と聴き方
1)伝え返し(傾聴):微妙なそれぞれの雰囲気を聴き取り確認すること
2)「そこにある何か」を作り出すための応答
3)フェルトセンスを呼び出し、意識を向ける
4)抵抗について
5)フェルトセンスを触知し、友好的態度で関わること
6)面接場面でポイントになるクライエント・セラピストの発言・態度
第3章 面接場面におけるフェルトセンスの触知とセラピストの伝え返し
1.クライエントの概要
2.面接場面における具体的な応答
1)面接初期のころの対話:エピソード0
2)面接後期の対話:身体感覚の触知
3)その後のエピソード
3.面接におけるセラピストの基本的な態度・関わり
1)安全な関係作り
2)身体感覚に注意を向け、フェルトセンスを誘う
3)「そこにある何か」を触知し関わる
4)言葉にしたことによる影響・変化と体験的一歩
第4章 フェルトセンスに着目した面接プロセス
1.「我慢する」という心のあり様と体験過程
2.クライエントの概要
3.面接過程
1)初期:構造拘束的な体験様式と身体症状
2)中期:フェルトセンスの触知
3)後期:フェルトセンスの象徴化とセラピストとの交差
4.面接を振り返って
1)「我慢」と相互作用の欠如
2)構造拘束と抑うつ
3)交流を失ったフェルトセンス(身体症状)への関わり
4)フォーカシング指向心理療法の面接プロセス
第5章 フォーカシング指向心理療法 Q&A
Q1 フェルトセンスとそうでない身体の感じとは、どのように見分けるのか。
Q2 クライエントの見立てはどのように行うのか。
Q3 対話においてセラピストは、クライエントのフェルトセンスをどのように感じ取れるのか。
Q4 クライエントがフェルトセンスを感じられないときは、どのようにするのか。
Q5 フェルトセンスに触れて、それを言葉にすることで、クライエントがしんどくなることはないのか。
Q6 セラピストとクライエントの関係は、どのように影響するのか。
Q7 面接に行き詰まったときには、どのようにするのか。
Q8 セラピストのフェルトセンスは、どのように活用できるのか。
Q9 子どもに対してこの方法は使えるのか。
Q10 フォーカシング指向心理療法を学ぶには、どのようにしたらよいか。
用語解説
インプライング (implying)/構造拘束 (structure bound)/再構成化 (reconstituting)/「自己過程 (self-process)」および「自己」/実現傾向 (actualizing tendency)/純粋性 (genuineness)/体験過程の様式 (manner)/フェルトシフト (felt shift)/フォーカシング的態度/リファー (refer)
おわりに
文献
初出