カウンセラーによる「自己開示」とは、どんな意味を持つ行為だろうか。それは相談者やカウンセラー自身、両者の関係や援助の過程にどんな影響を及ぼすのだろうか。本書は、カウンセラーの自己開示についての国内外の様々な知見を、著者自身の研究と実践の軌跡も踏まえながら紹介する実践書である。日々悩みながら奮闘する援助者にとって、自身の実践を振り返り明日からの仕事の見通しを得るための羅針盤として役立つ一冊。
第1章では、カウンセラーの自己開示が禁忌とする意見もあるなかで、なぜカウンセラーの自己開示が気になるのかについて解説する。
第2章では自己開示の効果を論じる前におさえておかなければならない点について説明し、第3章ではカウンセラーの自己開示の効果に関する様々な知見と著者自身が行ってきた研究の成果を紹介する。
第4章では自己開示のリスクについて、第5章では自己開示の現代的課題について説明する。