1930年代後半から1945年の敗戦にいたる戦時下において、対外的なプロパガンダおよび国内世論の形成・誘導の役割を担った国際的宣伝グラフ誌があった。それらはモダニズムの最前線でファシズム宣伝や社会主義・共産主義宣伝など当時の大衆宣伝の手法を駆使し、今見ても新鮮さを失わない芸術作品でもあった。本シリーズは編者秘蔵コレクションのなかから後世に遺すべき優れたヴィジュアル宣伝物を精選して全6回配本・全12巻で復刻。これらを通じて戦時期の対外宣伝や国際報道の実証的な検証が可能となり、無数のヴィジュアル宣伝物が氾濫する現下の世界情勢を歴史的に捉え直す視座も与えてくれるであろう。
第1回配本は第3巻と第4巻を同梱。
第3巻には、日本写真工芸社から1940年12月に刊行された英文グラフ誌『VAN』見本版(完成直前のパイロット版)と、その関連資料として、これと同時期に作成され国内向けの内容案内冊子として関係各所に配布された『VAN』日本版、日本写真工芸社から情報局への内部資料用に作成された「対外宣伝欧文写真雑誌「VAN」第一号要綱」の3点を収録する。
第4巻には、1941年に日本写真工芸社が製作し、日独伊親善協会が発行した対外宣伝グラフ誌『NDI』創刊号(終刊号でもある)と、その関連資料として日独伊親善協会が1942年9月に発行した「非売品」の表記のある写真集『枢軸の歴史 昭和十二年 昭和十七年』の2点を収録する。
分売不可。