「うち、生きることに執着ないんで」。日本社会の「ポジティブ」が唯一の正義とされる「表側の世界」とは真逆に、心に傷や孤独を抱える若者たちが集う匿名のコミュニティが「病み垢界隈」だ。ここでは「病んでいる」こと自体がアイデンティティとなり、自傷行為や市販薬OD(オーバードーズ)の過剰摂取が赤裸々に語られ、共感の「いいね」が飛び交う。
その圧倒的な「闇」を体現するのが「やむやむさん」だった。オーバードーズを「人生そのもの」と語り、幻覚に心地よさを感じ、度重なる救急搬送にも「怖くない」と笑う。彼女の壮絶な半生には、機能不全家族での育ち、家庭内暴力、望まぬ妊娠、そして発達障害による社会での生きづらさが深く刻まれている。
「人間、死にたいのが普通」と語り、常に死を意識して生きる彼女。社会が「排除」や「矯正」を試みても、彼女は自ら助けを求めることなく、ただ「楽になりたい」と死の計画を練り続ける。
彼女のオーバードーズは一過性の流行ではない。現代社会の裏側で、静かに、しかし強烈に生きる彼女に、鈴木傾城がロング・インタビューする。「病み垢女子」のヤバいまでの生態が明らかにされた!