地球にあるものがなんでも下におちてしまうのはなぜでしょうか。とびあがってもすぐにおちてしまったり、水のしずくがポタポタおちたり、リンゴがポトンとおちたりするのはあたりまえですが、そこには目に見えない力の存在があります。本書では、なんでも下におちるのはどうしてだろう、という問いかけからはじまり、鉄棒にぶらさがってみたり、リンゴをもってみたり、かんたんにできることで遊びながら重力を感じられるように読者をみちびきます。おちることとひっぱられる力を体で感じてから、重力がほとんどない宇宙空間へと想像を広げていきます。むずかしい説明はなく、重力の世界があざやかな色彩で描かれ、たのしく重力探検ができるのも本書の魅力です。
重力は空気のようにわたしたちのまわりにあります。立ったり、歩いたり、横になったりできるのも、この力があるからです。あたりまえだと思っていることも、どうしてだろうと疑問をもつところに科学のおもしろさがあります。物理的な現象をあらためて体で感じることで重力を知り、地球上のすべてのものや現象は重力の影響をうけていることを自然に学べるこの絵本は、子どもたちが科学に興味をもつきっかけになりうる1冊です。