文化人類学者デヴィッド・グレーバーが提唱した「ブルシット・ジョブ」。本人さえ「本当は必要ない」と感じる“無意味な仕事”を指す概念で、著書には、仕事がなく時間を持て余す人々も数多く登場する。
ところが、日本の職場を調べると、違う光景が見えてきた。
「誰が読むのかわからない資料をつくる」「念のための確認を重ねる」「調整事項に追われる」。
仕事は山ほどあるのに、「本当に必要なのか?」と疑う仕事に追われ、成果につながる仕事が後回しになる……。
日本の職場にまん延する「不毛な忙しさ」だ。
本書では、5,000人調査と職場のリアルな声から、“無意味な仕事”を「ジャンク・ワーク」「ホープレス・ワーク」「ラビリンス・ワーク」「フェイク・ワーク」の4タイプに分類。
さらに、それらが最初から無意味なのではなく、それなりの理由で生まれ、やめられないまま残り、組織の中で増殖していくメカニズムを明らかにする。
坂井風太氏、安斎勇樹氏、中原淳氏ら、組織の第一人者の実践知も交え、「不毛な忙しさ」を減らし、本来の仕事を取り戻す方法を探る。