後部座席から消えた乗客、
カップルを狙う鉤爪の殺人鬼、
下水道に棲む巨大化した元ペット……
「これは実際にあったこと」とされる噂は
どこで生まれ、いかに拡散されるのか?
フェイクニュースの時代にこそ読まれるべき
〈都市伝説〉研究の必読書、新訳にて復活
解説=飯倉義之
いつのまにか車内から消えているヒッチハイカー。カップルの車に忍び寄る鉤手の男。乾かすために電子レンジに放り込まれた猫の末路。ファストフードのフライドチキンを食べた夫婦を襲う衝撃。ニューヨークの下水に棲みついた元ペットの恐怖――「これは実際にあったことなんだけどね……」という前置きで語られ、時にはメディアによって流布される噂話は、人々の不安や願望を映し出す“現代の民間伝承”として変容を繰り返して受け継がれてきた。
20世紀以降に北米で流布した〈都市伝説〉を項目別に網羅し、その起源や変容の過程を追いながら、なぜそれらが信じられ、語り継がれるのかを考察する。真偽不明の情報が瞬時に世界を駆け巡り多大な影響を及ぼすようになった、フェイクニュースの時代にこそ読まれるべき〈都市伝説〉研究の古典的名著が新訳にて復活。解説=飯倉義之