ロシアの傭兵部隊であるワグネルについて綴った初めての書。ワグネルは「プーチンのシェフ」と呼ばれる大統領の側近の一人プリゴジンによって創設された民間軍事会社で、クレムリンの意を受け世界各地で軍事工作を行っているとされている。本書はワグネルに身を置き、ウクライナやシリアなどで実戦を潜り抜けてきた元司令官が綴った手記である。傭兵部隊の活動の実態が生々しく描かれているほか、ワグネルはロシアの地政学的野望を満たす手段ともみなされるため、本書は軍事に関心のある人だけでなく、広く国際政治に関わる人にとっても非常に興味深い作品である。