授業研究を「教師が育つ」場へと変える横浜市立戸部小学校の授業研マネジメント!
戸部小の20年を超える生活科・総合的な学習の時間の研究から導かれた、「個別最適な教師の学び」×「協働的な教師の学び」を具現化する研究経営の実践書!
本書の概要
「授業研究は大事だとわかっているけれど、つらい・たいへん・楽しくない」―多くの教師が抱えるこうした思いの背景には、膨大な作業量、ひっくり返される検討会、何をどう進めたらよいかわからない困り感など、研究の進め方そのものに横たわる課題があります。
本書は、20年以上にわたって生活科・総合の研究を牽引してきた横浜市立戸部小学校で、現在研究推進委員長を務める著者が、自身の若手時代から推進委員長就任後までの経験をもとに、現場の「むずかしさ」を言語化したうえで、それを乗り越えるための研究経営(マネジメント)の具体的な方法を提案する1冊。
第1章では授業研究のむずかしさを6つの視点で言語化、第2章では教師一人ひとりの「個別最適な学び」を支える研修方法を紹介、第3章では「協働的な学び」の生み出し方を示し、終章では「育てる」から「育つ」へという発想転換のもと、若手成長の鍵となる考え方と方法を描き出します。
本書からわかること
なぜ授業研究は「つらい」のかが言語化される
若手のころに直面した負担感から、推進委員長になって見えてきた組織的な課題まで、現場で生まれる「むずかしさ」を整理します。「自分だけがつらいのではない」と気づくこと、そして課題の所在を明確にすることが、研究を変える第一歩になります。
●膨大な作業量と時間超過による負担/何をどうしたらいいかわからない困り感
●ひっくり返される検討会によるモチベーションの低下
●授業者の課題意識のずれ/検討会参加者の当事者意識の低さ
●指導案への膨大な朱書きが、OJTとして機能しない仕組みの問題 など
「個別最適な教師の学び」を支える研究経営の具体策がわかる
年度はじめに行う4つの基礎研修(学習材の見つけ方/単元構想の仕方/専門家とのかかわり方/指導案の書き方・使い方)を中心に、教師の経験年数や課題意識に応じて学びを支える仕組みを解説します。さらに、部会長との対話による課題の解像度向上、教師の学びの振り返りの蓄積など、孤立感を生まない研究運営の手立てを具体的に示します。
「協働的な教師の学び」の生み出し方がわかる
Googleドキュメントによる指導案の協働作成、Classroomを活用した部会間の対話、ロイロノートでの授業データ集約など、ICTを「対面の対話を補完する道具」として位置づけた実践を紹介。さらに、検討課題とゴールを冒頭で共有するマネジメントによって、検討会を教師自身の学びの場へと変えていく方法を具体的に解説します。