本書の概要
本書は、リフレクション(省察)を中核とした学習展開の効果を提案した前著『リフレクション型国語科授業―「問い」をつくり、「問い」で読み合い、「問い」を評価するー』の姉妹本ともいえる1冊です。
前著ではリフレクション型国語科授業の構想と検証ともなる草創期の実践を紹介しましたが、本書では、そこでは描ききれなかった「教材研究と評価」「教師の立ち位置」などについてもふれ、またその後積み上げた実践から子どもの育ちの姿を追い、リフレクション型国語科授業の「確立期」をまとめています。
子どもが学びを「自分事」として引き受けていく国語授業の具体像を示します。
本書からわかること
<主体化の4要件から捉える、国語学習サイクルの構造>
本書では、国語科における主体的な学びを「主体化の4要件」という視点から整理します。
【主体化の4要件】
要件① 学習者が言葉の何をどう学ぶかを決める
要件② 学習者と教師でともに言葉を探究する
要件③ 学習者相互で言葉の本質について対話する
要件④ 学習者が言葉の学びを評価する
子どもが問いをもち、学習の見通しをもって自ら学びを方向付けながら、評価・省察を通して次の学びへ向かう——その一連の流れを、リフレクション型国語学習サイクルとして具体化しています。単元末ではなく、省察を学びの途中に組み込むことで、思考が更新され続ける授業構造が見えてきます。