探究は設計で決まる

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本書の概要
子どもたちを主体的にする「探究型国語授業」。学びの問い、流れ、土台を設計する10の技術を大公開。深い学びを実現するための、新たな国語授業の設計図がついに誕生!

本書からわかること
主体的な子ども育てるために
「先生、今日の国語何やるの?」
本書の冒頭に出てくる子どもの言葉。この問いは一見楽しそうですが、その裏には「学びは先生から教えてもらうもの」という意識が隠れているかもしれません 。
子どもは本来、自分で面白いことを見つけ、広げていく天才です 。しかし、学校現場の「子ども主体」が、いつの間にかただの「子ども任せ」や「丸投げ」になっている可能性があります 。主体的な学び手を育てるために本当に必要なのは、教師が教え込むことではなく、子どもの学びの背後に立ち、問いが生まれ、考えが深まるように仕掛ける「さりげない指導性」なのです 。

探究は設計できる!
子ども自身の中から立ち上がる探究の問いは、何もないところから自然に生まれるわけではありません 。だからこそ、学びの道筋を意図的に組み立てる授業の「設計」が必要です 。本書では、日々の授業の要素を組み替える「10の技術」を体系化しました 。

BASE(学びたくなる環境をつくる)
CHOICE(学びを自分ごとにする)
STORY(活動ではなく意味をつなぐ)
PLUS/MINUS(感情で思考を動かす)
AUTHENTIC(学びを社会につなげる)
COLLABORATION(思考を往還させる)
VISUAL(思考を見える形にする)
THINKING TOOL(思考の型で支える)
TALK TRAINING(言葉で学びを動かす)
REFLECTION(学びを自分のものにする)

さらに「花」「銭湯」「俳句」等をテーマに、具体的な実践エピソードも豊富に収録しています 。
文部科学省初等中等教育局 主任視学官の田村学先生も本書を次のように推薦してくれています。

「知識が駆動し「深い学び」を実現する鍵は、授業とその計画における教師の指導性にある。本書は、そのプロセスをストーリーとして具体的に示している」

理論と実践を行き来しながら、偶然ではなく「設計された探究」をあなたの教室にも実装してみませんか 。


こんな先生におすすめ
国語授業を研究している先生
「探究」や「深い学び」に関心のある先生
目次
はじめに
第1章 探究型国語授業とは
探究する学びはなぜ動き出さないのか
現場にあふれる「わからなさ」/任せればうまくいく、とい  う思い込み/学びが動かない授業で起きていること/学び
が動き出す教室は、何が違うのか/教育は「間接指導」である/なぜ学びは動き出さないのか/探究は、設計できる/「探
究型国語授業」とは/学びにストーリーを、授業にはドラマを/虹色の道が意味するもの/授業は「ゴール」ではなく
「きっかけ」/国語は「使う」学びへ/「授業の裏側」という視点/本書で扱うこと

第2章 探究を設計する10の技術
学びにストーリーをつくる──設計という視点
1.BASE(0時間目)──学びたくなる環境をつくる
2.CHOICE(選択)──学びを自分ごとにする
3.STORY(文脈)──活動ではなく意味をつなぐ
4.PLUS/MINUS(わくわく・もやもや)──感情で思考を動かす
5.AUTHENTIC(本物)──学びを社会につなげる
6.COLLABORATION(協働)──思考を往還させる
7.VISUAL(可視化)──思考を見える形にする
8.THINKING TOOL(思考ツール)──思考の型で支える
9.TALK TRAINING(話す・聞く)──言葉で学びを動かす
10.REFLECTION(振り返り)──学びを自分のものにする

第3章 実践で見る 探究型国語授業
学びはこうして動き出す
実践① フラワーハッピープロジェクト(一年生)
──花を通して、言葉が人とつながる瞬間をつくる
花との出会いが学びをひらく/わくわくが学びを動かす/もやもやが学びを生み出す/選ぶことで学びが自分のもの
になる/教科が意味をもつ瞬間/関わりの中で思考が深まる/見えることで学びは自覚される/学びが社会に出たと
き/振り返りが学びを自分のものにする/この実践で見えてくること

実践② 湯ったりあったか銭湯プロジェクト(三年生)
──まちとつながることで、言葉が本気になる
銭湯に入ることで学びが始まる/本物との出会いが視点を変える/社会の現実が問いを生み出す/行動することで学
びが深まる/見えることで学びは自覚される/学びが社会に出たとき/振り返りが学びを自分のものにする/この実
践で見えてくること

実践③ にこにこ俳句プロジェクト(六年生)
──言葉を磨くことで、伝わる力が立ち上がる
五音と出会うことで学びがひらく/表現の違和感が学びを生み出す/関わりの中で言葉が磨かれる/表現するときに
本気で思考する/社会とのズレが問いを生む/言葉を磨くことで伝わるようになる/学びが社会に出たとき/振り返
りが学びを自分のものにする/この実践で見えてくること/学びは動き出すもの

第4章 探究を設計するための実践ガイド
いい授業は「裏側」で決まる
1.探究するテーマ(題材)の条件 ──学びが動き出す題材とは何か
学びが動き出す四つの条件/1.繰り返し関わりたくなる題材であること/2.人と出会うことができる題材であるこ
と/3.課題を含んでいる題材であること/4.学びが社会へとひらかれていく題材であること

2.学びの設計を支える教材研究 ──テーマを学びへとつなげる
まちを「歩く」ことから始める/人とつながる準備をしておく/「もの・こと・人」の流れで考える/同僚とともに、
学びの設計図を描く

3.ゲストティーチャーとの打ち合わせ ──学びを動かす「裏側」の設計
まず「会いに行く」/授業の思いと流れを共有する/当日の流れを具体的に設計する/授業当日の教師の役割/出会い
を「演出」する/学びを次へとつなぐ

4.カリキュラム・マネジメント ──学びは、つなぐことで深くなる
教材研究の段階でつなぐ/教科を横断して学びを設計する/同僚とつくるカリキュラム/学びは深くなる/学びはコン
パクトになる/学びはダイナミックになる

5.学びの足跡を残す──つないだ学び(ストーリー)を見えるようにする
ゲストティーチャーの話を「構造」として残す/模造紙で学びの流れを残す/学びのストーリーで遊ぶ「すごろく」/
VISUALは振り返りを支える/VISUALは教師の設計である

6.デジタルと探究 ──学びを広げ、つなぐ ………………
学びを広げ、つなぎ、残す/目的は「デジタル」ではない/学びをダイナミックにする/探究は「裏側」でつくられる
小さく始める探究

第5章 一時間で動き出す授業
1.モチモチの木 見方が変わる授業 ──問いが揺れ、読みが深まる
授業前から、学びは始まっている/1.豆太のプロフィールを書く/2.問いが揺れる/3.自分とつながる/4.見
方が変わる/5.学びが広がる/この授業で起きていること

2.漢字辞典の使い方 必要感が生まれる授業 ──「知りたい」が学びを動かす
1.関心を生む/2.問いが生まれる/3.学びが広がる/4.必要感が生まれる/5.次の学びへ/この授業で起きて
いること/ポイントは「つくる」こと

3.ロボット 読みたくなる授業 ──「知らなさ」が読む力を引き出す
三つの授業から見えてくる学びの形/学びのストーリーとは何
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