「個の理解」が深まれば、授業が変わる
本書の概要
「質的」な分析とは、個人の感情や経験、価値観などの数値化しにくい情報を収集・分析すること。これを授業研究に取り入れて、学びの過程や子どもの反応、教師の関わりを丁寧に分析し、共有可能な知として捉え直す方法を分かりやすく解説します。感覚的な言葉に終始しがちな研究授業も、根拠に基づいた学び合いの場へと深化。子どもの思考や対話を詳細に見取るため、子どもを深く知るとともに、評価の視点のアップデートにもつながります。個へのまなざしに基づく豊かな授業分析の世界へといざなう一冊です。
本書からわかること
「質的」な授業分析にはどんなメリットがあるの?
「質的」な授業分析は、子どもの記述や発言などの定性的なデータから得られる感情や経験などの数値化しにくい情報を分析対象とします。
それに対して「量的」な授業分析は、数値をよりどころに変数間の関係性や因果関係を明らかにするため、客観性があり、学級全体を捉える視点と言えます。
例えば、テストの正答率といった量的なデータは「山頂までの距離(到達度)」を教えてくれます。しかし、そこに至るまでの道筋や、子どもがその時々に何を感じ、どのような理屈で一歩を踏み出したのかという文脈までは教えてくれません。そこで必要となるのが、「質的」なデータなのです。
「質的」な授業分析を取り入れるメリット
授業改善には「個の理解」が大切
9つの分析手法を徹底解説!
こんな先生におすすめ
・授業中に子どもが何を考えているかを知りたい先生
・優れた実践者が授業中にどのように行動しているかを知りたい先生
・研究授業の場で、根拠をもって語れるようになりたい先生
・授業改善のよい手立てを知りたい先生