令和9年版・学習指導要領が求める「深い学び」を実装する授業へ!
「中核概念」「less is more」「学年を越える成熟」を結ぶ授業デザインを徹底解説。
500頁超えの宗實直樹理論と実践の集大成!
本書の概要
本書が扱う「中核概念」とは、教師があらかじめ掲げておく言葉でも、子どもに覚えさせる言葉でもありません。子どもが経験し、対話し、調べ、考えつづけるなかで、自分の内側に少しずつ育っていく、世界を捉えるための枠組みそのものです。
著者はこれを、世界を見るための〈学びの眼鏡〉と呼びます。令和9年版・学習指導要領改訂に向けた中央教育審議会の審議では「各教科等の中核的な概念等(統合的な理解、総合的な発揮)を中心とした、目標・内容の一層分かりやすい構造化」が掲げられ、学習内容の学年区分の弾力化、調整授業時数の制度化が進められています。本書は、その方向を教室の言葉へと翻訳する試みです。
第1章では、中核概念とは何か、それが子どものなかでどう立ち上がるのかを、授業の具体的な姿から描いていきます。
第2章では、教科書網羅主義が教師個人の怠慢ではなく構造から生まれることを教師132名への調査から解きほぐし、「核・問い・余白」という三つの判断からなる「less is more」(本当に学ぶべき内容に絞ることで、豊かに学べるようにする)の原理を示します。
第3章では、概念が学年を越えて書き換わりつづける姿をたどり、縦に接続する単元設計と学校としての引き継ぎを論じます。
第4章では、三つのキーワードを結ぶ「教師の軸」を、教材観・時間観・子ども観、そして評価・問い・板書として描き出します。第5章では、実践そのものを主語に据え、四つの単元を通して、理論が教室でどう働いていたのかを見ていきます。