流産,死産,新生児死亡といった周産期の喪失(ペリネイタルロス)を経験した方々に対して,医療者はどのようなケアを提供することができるでしょうか.そのことを一緒に考え,実践していくための書籍ができました.
本書ではペリネイタルロスと悲嘆に関する基礎知識から,支援にあたっての心構えやコミュニケーション,そして具体的な支援の実践方法に至るまで,幅広く解説しています.
ペリネイタルロスがどのように経験されるか,経験された方がどのような支援を必要としているかは,個別性が高く,正解があるわけではありません.本書は,ケアを提供するために身につけておきたい支援者としての在り方を描き出すことで,ペリネイタルロスの支援について読者の皆さんと一緒に考えていくことを目指しています.
目 次
Ⅰ ペリネイタルロスの概要
1 死別と悲嘆をめぐる視点
2 ペリネイタルロスの特徴
Ⅱ 対象理解
1 死別の経緯による特徴
2 家族の抱える悲嘆
Ⅲ 支援のための心構え
1 文脈に応じた支援
2 悲嘆の経過に同行する
3 支援を始める前の準備
Ⅳ 支援対象とのコミュニケーション
1 態度・行動・言葉
2 コミュニケーションスキル
3 コミュニケーションの実践例
Ⅴ 支援の実際
1 初診から退院までの支援
2 退院後の支援
Ⅵ 支援の形態
1 個別支援と集団支援
2 対面支援とオンライン支援
3 文字媒体での支援
Ⅶ 支援者の支援(セルフケアとチームケア)
1 セルフケア
2 チーム内での相互支援
Ⅷ 支援のエビデンス
1 日本と海外のガイドライン
巻末資料
索 引
コラム
死に直面する支援者がうけるストレス・影響
社会制度上の差(産休の取得,戸籍,火葬など)
体験者の状況・過去の体験の影響を知る
夫婦の抱える困難
多様な家族(未婚カップル,同性のカップル,国際結婚)
亡くなった子どものきょうだいたち(新生児死亡)
亡くなった子どものきょうだいたち(死産)
退院後の継続支援の実際
医療機関と自治体の連携(今後への課題)
天使の保護者ルカの会(運営の実際)
グループに参加した当事者の声(ルカの会アンケート結果より)
Web を活用した支援
支援者がペリネイタルロスを体験した時