序章 AIを活用したキャリア支援の可能性
1 なぜ今、キャリア支援にAIを取り入れるのか
2 AIはキャリアコンサルタントの「伴走者」
3 本書の読み方
4 本書で扱う相談事例(Aさんのキャリア相談)
第1章 キャリアコンサルタントはAIとどう向き合うか
1 AIを「どう使うか」
2 生成AIとは何か
3 キャリア支援とAIの相性 ─「整理する」のではなく、「考え続けられる状態」を支える
4 キャリアコンサルタントがAIを使う5つの原則
◎ 5つの原則の位置づけ
5 倫理・守秘義務・情報管理 ―AI活用における実務上の留意点
コラム:プロンプトを使う前に ─AIに「支援の前提」を共有する
第2章 【ラポール形成】相談者理解を支えるAI活用
1 初回面談の質を高めるための「準備」という視点
2 初回面談で何が起きているのか ―語りの“構造”を捉える視点
3 ラポール形成の本質 ―関係はどのように生まれるのか
4 ラポール形成
─「信頼関係」は準備と関わり方の中で立ち上がる
5 質問設計と対話の深め方 ─「何を聞くか」ではなく「どう関わるか」
第3章 【問題把握】相談者の悩みを構造化する
1 相談者の発言を整理する ─話の構造を見える化する
2 発言を「感情」と「事実」に分けて要約する ─混ざり合った言葉を、丁寧にほどいていく
3 「 何が問題なのかわからない」状態から課題を見つける ─“もやもや”を、支援可能な形に変えていく
4 AI活用ポイント ―もやもやした悩みを扱える形にする
第4章 【目標設定】希望と現実をつなぐキャリアゴール
1 支援の質を左右する問い
2 相談者の価値観・興味・強みを整理する ─「何を大切にしたいのか」を見える化する
3 キャリアの方向性を「ストーリー」としてつなぐ ─バラバラの要素を“意味ある一貫性”に変える
4 キャリアの選択肢を広げ、具体化する ─「なんとなく良さそう」を“納得できる選択”へ
5 意思決定を支援する ─「決められない」を「自分で選べる」状態へ
6 目標を言語化する ─「納得した選択」を実行可能な形に変える
7 AI活用ポイント ―「自分で納得して選ぶ」という状態をつくる
第5章 方策の実行 ―「わかった」から「動ける」へ
1 “理解と行動のあいだ”にある溝を埋める
2 小さく試しながら理解を深める ─“考えるだけ”から抜け出す
3 行動につなげる ─「考えた」で終わらせないために
4 行動を継続するための支援 ─途中で止まらないために
5 AI活用ポイント ―AIを「行動の伴走者」にする
第6章 【評価・終結】振り返りで成長を支援する
1 経験を「次に使える力」に変える
2 リフレクションフォーマットの作成 ―経験を「再現可能な学び」に変える仕組みをつくる
3 自己効力感を高める振り返り質問 ―「問いの設計」で行動が変わる、AIとの併用アプローチ
4 AIを活用したリフレクション実践テンプレート ―「続かない」を「自然に回る」に変える仕組み
5 AI活用ポイント ─成長を“継続可能なもの”に変える
第7章 キャリアコンサルタント自身のためのAI活用
1 研修・セミナー資料作成のアイデア出し ─知識を“伝わる形”にする
2 ロールプレイ用相談者シナリオ作成 ─“練習の質”を高める設計
3 逐語記録の振り返りと自己研鑽 ─“なんとなくの面談”から抜け出す
4 ChatGPTをスーパービジョンの補助に使う ─ “一人で抱えない”ための仕組み
5 AI時代におけるキャリアコンサルタントのあり方 ─変わるものと、変わらないもののあいだで
第8章 AIと一緒に面談を振り返ってみる ─ロールプレイ分析実践例
1 「面談の振り返り」にAIを使う
2 ロールプレイ事例
《ロールプレイ事例》
3 AIに入力したプロンプト
4 AIの出力例
《出力例》
5 出力をどう読むか
6 支援者としての再検討 ─「自分ならどう扱うか」を考える
7 AI活用ポイント ─AIは「支援を深める材料」を増やしてくれる
<付録>プロンプト集
1 プロンプト集の使い方
2 使う前の前提 ─AIを“支援の補助線”として使うために
3 プロンプトを使う前に ─AIに「支援の前提」を共有する
4 ラポール形成のためのプロンプト ─安心して話せる関係づくりを支える
5 問題把握のためのプロンプト ─相談内容を“構造として捉える”
6 目標設定のためのプロンプト ─“考える”を“動ける”に変えていく
7 方策実行のためのプロンプト ─“わかる”から“動ける”へ
8 振り返りのためのプロンプト ─“なんとなくの面談”から抜け出す
9 キャリアコンサルタント自身のためのAI活用 ─支援者として学び続けるために
10 プロンプトを育てる ─“使う”から、“対話しながら整える”へ
11 問われ続ける支援者の姿勢